2008年1月30日水曜日

居住許可

近頃、すっかり3月みたいに暖かくなっているアルカラです。
このまま行っちゃったら、夏はどんなに暑くなるのだろうと
暑いの苦手な私は今から心配。。。

越冬に出かけていったようだったコウノトリもほとんどが戻ってきてしまったようで、
あちこちから愛の唄が聞こえてきます。

コウノトリは嘴でカタカタと音を出すのがアイシテルのサインなんですよ☆

日の出も早くなってきて、8時頃になると白んできます。
それは「遅刻しちゃうよ!」のサイン。

紫外線も気になってきました。。。
お昼過ぎの日差しがイタイ、、ってまだ1月なのに!
日焼け止め買わなくちゃ・・・。

そんな中、先週末に数時間のお休みをいただいて
居住許可書をとりに警察署へ行きました。

居住許可申請は去年の5月に開始。
ほとんどの必要書類はすぐに用意できたけど、
マドリッドのお役所に2度も申請した婚姻証明は8ヶ月経っても来ない。
なんじゃこりゃ?

痺れを切らした旦那が、東京のスペイン大使館にメールを書くと
2週間で到着!
これまた、なんじゃこりゃ?

まーいいや
とにかく書類がそろったんだから、次へ進まなければ。
ということで、おとうさんが警察署に行って
すぐに受付で手続きしてもらえるようにダダをこねてくれたのです。

スペインでは受付にたどり着くまでに何ヶ月もかかるんですよー。
頭に来るどころか、申請したことを忘れちゃうくらい待たされる。。。

こういうとき、おとうさんのヘルプは100万馬力!
翌日の朝一番に予約を取ることに成功。。(←普通有り得ない)
さっそく出かけていって書類を提出し、指紋をとられ、手続き完了。

1ヶ月位したら取りに来い、というので先週試しに行ってみた。
そうしたら、見事NIEというスペインのIDカードをいただきました!

いやー長い道のりでした。
9ヶ月もかかるなんて思わなかったですねぇ。
嬉しすぎる♪

4年間有効というのも嬉しい。
なぜって、この手続きのために警察署に4年間も行かなくていいなんて泣けます(笑)
だって、朝一番で行ってもすごい人だかりだし(ほとんどが東欧系)、
列はできてないし、(いちいち誰が最後ですか?って聞かないといけないのだ)
大体毎回2時間待つ羽目になって、
自分の順番が来ないうちは建物の中にも入れてもらえないのデス。
気候の厳しい時期や雨の日に行くと最悪。。

日本じゃ考えられませんよね。

これで晴れて日本に一時帰国できる身になり、
カードで買い物するときに
わざわざパスポートを持っていく必要もなくなったってわけ。
結構かさばって邪魔なんですよね、パスポート。

なんだか急に重荷がなくなった感じ♪
移民はなかなかツライです。。

2008年1月25日金曜日

続・San Antón

おやつをしに教会から少しはなれた Bar へ行く途中、
イースターの少し前に行われる Semana Santa (セマナ・サンタ)の
練習団体に出会いました。
お神輿でも担ぐみたいですね。















これが馬軍団とかちあってしまい、マヨール通りは大騒ぎ。
セマナ・サンタ も楽しみです!

さて、話を San Antón に戻しましょう。
おやつはお酒やおつまみ、軽食にケーキまで用意されていて豪華でした。
イベントの後は豪華なお食事も待ってるのに、こんなに食べちゃうんだ・・。
などとボヤきつつ、ちょびちょびつまんで皆さんと談笑。

そろそろ本番だから教会に戻ろうとなって、
いざマヨール通りに戻ってみると、今まで見たことのないような人だかり!
しかも皆さんペット連れで、良く見てないと何を踏むかわかりません。

そして馬に乗っている人たちは、馬に乗ったまま宴会(笑)

そんなものを横目に、人ごみをすり抜けて教会前に到着。
すごい人数集まっています。














写真の中の銅像が
San Antón です。




この像の前で神父さんが動物たちに聖水をかけ、パンを受け取ります。
これが本日一番大事なイベント。

何がいけなかったのか、予定時間を押して
動物への祝福行事が行われません。

これだけ人が集まり、さらに犬、猫をはじめ大量の馬とくると
何が辛いってニオイがきつい。
糞や動物の臭いだけでなく、人間くささと香水、
さらには近所の飲食店の臭いまで混ざって、強烈。
風向きによっては悶絶死しそう・・(爆)

いい加減待ち飽きた頃、ようやく馬の列が動き出しました。















馬に乗っている皆さんがすごくカッコイイ!
お嬢さんからおじさんまで、アルカラの地元新聞に載ることを承知なので
思い思いにおしゃれをしてきてます。
馬も飾りをつけてもらっていたり、中々楽しく見物させてもらいました。


皆さんがもらうパンはこれ。

食べてみるとカスカスで、
あまり美味しくない。
動物も食べるものなので
仕方ないかな。



馬の行列が終ると、やや疲れたので
ちょっと先にあるセルバンテス広場に移動。
この日は天気も良く、しかも暖かく、気持のいい日でした。

その後、お食事の会場に移動。
元教会の建物をレストランにしたので、入り口から趣があります。




















中の会場はこんな感じ。




















建物だけでなく食事も秀逸でしたが、大皿から盛り分ける手法だったので
ご紹介できるような素敵な写真がなくて残念。

それにしても前菜から始まって、出てくる出てくる、
まだ終らないの?!っていうくらいメイン料理にたどり着くまでが長かった~。

またしても食べすぎ。
全員お腹を引きずるようにして帰りました(笑)

というわけで、年に1度の大イベントは無事終了。

なんだか食べてばっかりだったなぁ。
ま、確かに動物の祝福行事もちゃんとやってたけど。

2008年1月24日木曜日

San Antón

先週の日曜日、ちょっと珍しいお祭りがありました。
San Antón というお祭り。

このお祭りは動物を守る聖人といわれる サン・アントニオの日に
人間の身近にいるペットや家畜などの動物たちにも
神の祝福があるように、と行われるカトリックのお祭りらしい。(旦那談)

もともとは大したイベントのないお祭りだったものを
大々的にやろうじゃないか、と言ったかどうかはわからないけれど
あるとき運営委員会みたいなアソシエーションが創設されました。
その創設メンバーの1人が亡くなった旦那のおじいさん。

そしてそのアソシエーションは、代々創設者の家族がメンバーとなって
かれこれ100年以上続いています。

メンバーは基本的に男性のみ。
よって創設者の家族に男子が生まれると登録権がもらえるという仕組み。
もちろんメンバーになりたくなければそれでもよし。

最近になって、男子のみというのは時代に合わぬと
1人だけ女の子が加入しているそうです。

そんなわけで、このお祭りをよく知る我がファミリーは
ちょっと珍しい光景だから楽しみに来てね、と誘ってくれました。

11時から始まるミサの会場は
マヨール通りのセルバンテスの家の隣にある目立たない教会。
お祭りの告知も地味。

























ビシっとスーツを着てカッコイイおとうさん。
メンバーは皆、会員の証であるペンダントをつけます。

その後、記念撮影をして、ろうそくに火をともしミサのために教会へ。
最前列部にメンバーが座り、私たちや一般の方はその広報に座ります。
一般参加の方のうち何人かは犬を連れて参列。

1時間ほどのミサが終るとパティオにて
ミサの終わりを告げるロケット花火を上げて、またも記念撮影。















真ん中に杖のようなものを持っている人は、
今年の San Antón アソシエーションのお世話役。
ちなみに来年は我が旦那の番です。

この教会は老人介護施設を併設していて、
パティオの騒ぎを聞きつけて、何人かが日光浴をかねて出ていらっしゃいました。













で、次は何するの?と思いきや、
場所を変えておやつをしに行くと連れ出された。
え~まだ大したことしてないのに、もうおやつ食べちゃうの?
などと余計なことを思いつつ、旦那の後についていく。

マヨール通には、さっきはいなかったたくさんの人が集まり
しかも皆さんペット連れ。
圧倒的に多いのは犬、そのほか籠の鳥、猫、などなど。




















さらに移動の最中には、たくさんの馬が登場!















私はまだ、このイベントが良くわかってない?!

2008年1月13日日曜日

そして東方三賢人の日。

オランダから来ている義姉ラケール夫婦が5日に帰ると言うので、
本当は6日なんだけど、4日の夜にパーティーをすることになりました。

うー、正月の肉三昧の上に
2日は旦那の誕生日でお寿司(生魚)食べちゃったし、
それから全然日が空いてないのでキツイわぁ。。。

しかも、東方三賢人の日は「Roscón de Reyes (ロスコン・デ・レジェス)」
というケーキを食べる日でもあります。
私はこのケーキが大好きで、毎年楽しみにしているんだけど
なにしろクリームたっぷりなの・・(泣)

まずはこのケーキを見ていただきましょう。















生クリーム入り。
クリームがむにゅっとはみ出てます。。















チョコクリーム入り。
こちらもむにゅっと入ってますが、
クリームが茶色いので見えにくいですね。。

上の白いのは砂糖の塊です。(これが好きだという人もいる・・)

他にクリームなしの、全部で3つ。
でも断然生クリーム入りが美味しい!

言っときますけど、大きいんですよ、これ。
一切れに切ってお皿にのせたのを見せたらわかるかな?















このケーキの中には小さなオマケみたいなものが入っていて
それが出てくると1年幸運だと言われています。

というわけで、争奪戦!

毎年決まって当てるのはオランダ在住の義姉、ラケール。
今年も当てました☆

そして切る前に当たりをつけて、
何のかんのとズル気味に当てるのが義姉マリアの旦那、マヌー。

このブログに出たいというので、オマケが出てきたところをパチリ。
















ご満悦♪

ちなみに出てきたオマケはこんな感じ。















その後はお待ちかねのプレゼント交換!
この日はスペインのクリスマスプレゼントの日なんです。

赤ちゃん用品、本、アクセサリー、ワイン、旅行券などなどが飛び交い、
私はお料理本と洋服をいただきました。
旦那はWiiのソフト。

全員ハッピーで楽しかったけど、
胃は生クリームとチョコクリームにトドメを刺され撃沈。。

今回で3回目のスペイン・クリスマスだったけど、一番大変でした~。
ほんと、マラソンみたいに延々ずっと続きすぎ。。

翌週、Los Reyes Magos 明けに仕事に行って
またしてもロスコンが出てきたときにはひっくり返りました(笑)

胃の受難は続く~~

もう3年も日本のお正月してません。
そろそろ恋しいなぁ。

続・食傷気味なお正月

クリスマスからずっと食べっぱなしの私たち。
前日の Chureta がものすごく効いてます、胃が重い。。
でもまだまだ仔羊は残っています。。。

ホアン・ホとマリカルメンは朝6時までのダンスパーティーをものともせず
お正月のお食事を作るべく台所でいそいそと、よくやれるなぁ。。

まずは Angulas (うなぎの稚魚)の登場。
といっても、近頃はちっともうなぎの子がとれないらしく、偽もので代用。















このお料理は、写真に写っている
木のフォークで食べることになっているらしいです。

ニンニクと塩と鷹の爪、オリーブオイルでいためて(煮て)あります。
イヤというほどオイルたっぷり~。。。
でもやっぱり美味。

そして小エビが入るとますます美味♪

(泣)

いつものようにチョリソーやハモンの盛り合わせ、
パテやスモークサーモン、サラダも出つつ
問題の仔羊は、今日はオーブンで焼いて出てきました!
















大きな土鍋にドカっと。。

こんな土鍋が2つも出てきちゃって、見るだけでお腹いっぱい。
皆もさすがに食傷気味で、箸が進みません。
じゃ、まぁ明日食べればいいかってことにはなったけど、
代わりに山のようにデザートのお菓子が・・・




















チョコレートの数々、トルッファ、アーモンドのお菓子、
松の実のお菓子、マサパン、などなど。

他にもチェリーやパイナップルなどのフルーツ、
生のくるみ、ドライフルーツに色々なお酒も次々出てきます~。。

さらにはパーティーグッズが配られ、全員金銀のカツラをかぶって大騒ぎ!















このようにしてスペインのお正月は過ぎていきました。。
さすがにこのあと1週間くらいはお肉を見たくない気持でいっぱい、
サラダとフルーツですごしましたねぇ。

だって、まだまだ「Los Reyes Magos(東方三賢人の日)」がありますから。。

トホホ。。

食傷気味な年末年始。。

明けましておめでとうございます。

新年第1回更新も正月10日を過ぎてからという、
なんとも気合の入らぬブログ更新で申し訳ありません。。

昨年から始まったスペイン・アルカラ生活、
今月で9ヶ月目になりました。
今年はもうちょっと街の名物とか、こんなところがあるよとか、
そんなことも紹介していけたらなぁと思っています。
とはいえ、今年も食べ物路線はしっかり継続です!(しかも初回から・爆)

さて、新年一回目は
やはり年末年始のパーティー報告から行きたいと思います。

年末の家族行事は24日のイヴ・ディナー、25日のクリスマス・ランチ、
そして31日大晦日のディナーと続き、
さらに年が明けると1日に昼食をともにし、
6日の「Los Reyes Magos (東方の三賢人の日)」でやっと終るという、、
こちらでは「マラソン」と言われていますが、
パーティー耐久レースみたいな意味だと思っています(笑)

私は普段、どっちかというと「鉄壁の胃」に近いほうなのですが、
今年はさすがに4・5日胃もたれしました~。。

まず姑マリカルメンが買った仔羊を1匹と半分
(年末2匹と書きましたが、誰かが聞き間違ったみたいです)
がどうなったかからお見せしましょう。

まずは大晦日の夜にChuleta(ラムチョップ)が出てきました。
おとうさんは気合満々の衣装で登場。




















そしてこれがラムチョップ。















ラムチョップはあらかじめニンニクとパセリのみじん切り、
レモン汁、塩、オリーブオイルでマリネしています。

しっかり下ごしらえがされたラムチョップの箱は2つ。

あとはひたすら焼くの図。。






































これがめっちゃくちゃ美味しいんですよー!!
ちゃんと出来上がりも写真撮ろうと思ってたんですが、
あっという間にそこらじゅうから手が伸びて(総勢10人のハイエナ)
自分の分を確保するだけで精一杯でした(爆)

ちなみにこのお肉のほかに前菜と称して
ハモン、チョリソー、サルチッチョン、チーズの盛り合わせ、
オリーブ、トーストに乗ったパテとサーモン+キャビア、サラダなどなど。

お肉を食べた後はお菓子も山ほど

さてこの後は、スペイン全土恒例行事、
24時の12回の鐘の音にあわせてぶどうを12粒食べて
来年の幸せを呼び込みます。

その後は Sidra (シードラ)で乾杯☆

「¡Feliz Año!」

そしておとうさんとおかあさんは着替えてパーティーへ。




















舅に続き本邦初公開、我が姑マリカルメン登場!
おとうさんと一緒に朝5時だか6時まで新年のパーティで踊ってきました♪

マリカルメンは日本人から見るとビックリするほど派手、だと思う。
(この写真は黒いからそうでもないけど、上の毛皮を脱ぐと
赤いスパンコールがキラキラ、ごっつい赤いネックレスとブレスレッドしてます)
でもそれが似合っちゃうすごい人です。
髪型や色もほぼ毎月変わります。。。
近頃はずっとスーパーベリーショートにしていて
今年はしなかったけど、前の年はプラチナブロンドにしてました。

ちなみに60代ですが、お洋服もZARAとかで買っちゃうんですよ~。
負けてます、私(笑)

さてさて、残された私たち若者は料理の後片付けをしてお開き。。

そしてパーティーは翌日に続く~~~