2010年6月3日木曜日

初夏のフィンカ


先日久しぶりにフィンカへ行って来ました~♪

郊外の車がないと行けない場所にあるので、車を持たない私達はあまり頻繁に行かないこともあって、気がつけば春を通り越し、緑の初夏になってしまいました。随分来なかったなぁ。

先ごろまでじゃんじゃん雨が降ったので、今年のスペインの大地は緑豊か。植物達は毎年乾燥している中で芽を出すのでゴワゴワした美味しくなさそうな葉っぱが出てくるんですけど、今年は珍しくどの樹もやわらかそうな葉がたくさん茂っていました。

スペインの大地は、北部以外はどちらかというと砂漠化してきているので、慢性的に水不足に悩んでおり、「川」という表示があっても水がないというのは当たり前。でも今年はどこへ行ってもちゃんと川に水があります。素晴らしい。

さて、長く来なかった間に主だった樹の花の季節は終ってしまい、立派な若い実がなっていました。まずはアプリコット。


アプリコットはちょうど季節が始まったところで、八百屋さんでも出回り始めました。フィンカのは食べられるようになるまで、もう少し時間がかかりそうです。続いては林檎。


こちらはまだまだ。この林檎の樹は毎年たくさん実をつけてくれるとても良い子です。時期が来ると鳥さんたちに食べられてしまわないように、上からネットをかけるのですが、根性ある小鳥達が下から潜り込んだはいいけれど、出られなくなってストレス死してしまうという子が毎年何羽かいます。

お次は無花果。


既にすごく大きくなって、もう少ししたら収穫に来なくては、という段階です。若い実なのでまだ割れてないですが、お尻のところからちょっぴりだけ中の果肉が赤くなっているのが見えました。楽しみ、楽しみ♪

無花果は熟したら、鳥だけでなく蜂とも競争です。 蜂は結構強そうなヤツらブンブン恐ろしげな音をさせて集団でやって来ます。肉食系の顎が怖い。。。それでも我が姑は、無花果好きの旦那(私の舅)のために年齢も考えず、蜂にも負けず、ひょいひょいと樹に登って収穫するんですよ~。愛ですね♪

他にもプラムの実がたくさん生っていましたが、写真の撮りにくい位置にあったので省略。今年はこのプラムが熟したら収穫してジャムを作る予定です。って、ホントかいな?本当にジャムを作ったらブログに載せますね。

現在の花盛りは葡萄(上)とオリーブ(下)。どちらもかなりお地味なお花です。



オリーブの樹には昨年たくさん美味しい実を取らせてもらったことの感謝と、今年も秋に実を採りに来るからよろしくね~、とお願いしてきました。

そして薔薇も盛り。


ラベンダーは一部が咲き始めたばかり。群生しているところにはたくさん蕾の房が出てきていましたが、色づいていたのはほんの一部。もうしばらくするとラベンダーの良い香りが当たり一面に漂うことでしょう。


フィンカは静かで平和で、まさに憩いの場。これから半年ほど、フィンカは家族で賑わいます。

結婚式


先日、旦那さんのいとこの結婚式にお呼ばれしました。披露宴の写真を撮ったので、ご紹介してみます。

上の写真は披露宴会場の入り口。マドリッド郊外の町からかなり離れたところにポツンとある、Palacio del Neglarejo (パラシオ・デル・ネグラレホ)というところです。披露宴とかパーティ専用の場所ですな。大きな古民家をいくつか移築して構成したようなところでした。


最初の写真の入り口を入ったあとの、建物の入り口。私達の会場はテラスつきの離れみたいなところでした。

まずはこのテラスで立食のアペリティーボだったんですが、招待客がものすごい人数で、さらにガイタの演奏グループまで来て踊ってる人もいて、大変なごった返し様の上に、その合間をウェイター達が飲み物や食べ物を持ってすり抜けていくので、写真はオミット。

このアペリティーボは食事時間どきに2時間以上も続き、皆お腹が空いているものだから、食べ物が登場すると、そこへ人が群がるという光景がかなり繰り返されました。終いにはいつになったらお食事になるの~?そろそろ座りたい・・という人が出てくるほどでした。。。

16時頃にやっと席に案内され、お食事タイム。演出なのかえらく暗い会場だったので、 この後の写真の質が悪いのはご勘弁。。

席は旦那の姉2人と彼らのいとこ夫婦2組で計9名のテーブル。そんなテーブルが30近くあったので、招待客は軽く200名は超えてたんでないでしょうか。結構な派手婚?でした。

まず出てきたのは Crema de Hongos (クレマ・デ・オンゴス)、きのこのクリームスープ。


美味しかったんですけど、カロリーが激高であろう濃厚すぎる味に途中でギブアップ。周りの皆も美味しいけどバターの量がスゴイかかも、、、という感想。

次は Ensalada de vogabante con salsa de albajaca (エンサラダ・デ・ボガバンテ・コン・サルサ・デ・アルバハカ)というエビのサラダ。


アルバハカってバジルのことだと思うんですけど、全然感じなかったなぁ。ただのマヨネーズソースだった気が・・。でもお魚料理の代わりにエビの肉がしっかり入ったサラダという発想は、女性陣になかなか好評でした。

次はお肉で、Solomillo a la broche con salsa Perigueux (ソロミージョ・ア・ラ・ブロチェ・コン・サルサ・ペリグー)。


添え物の野菜が明らかにレトルトって言うのがいただけませんが、お肉は美味しかったです。ソースはトリュフを使ったソースのはずですが、全然個性がないっていうか・・。ま、不問にします。。。(笑)

最後のデザートは、Tarta de chocolate blanco con sorbete de frambuesa en turipa (タルタ・デ・チョコラテ・ブランコ・コン・ソルベテ・デ・フランブエサ・エン・トゥリパ)。


ホワイトチョコレートのケーキとラズベリーシャーベット。ケーキは濃厚で、中々でした。これにコーヒーとナッツ類のお菓子に、食後のお酒が出て終わり。

披露宴中、新郎新婦が各テーブルを回って挨拶する程度で、日本のような余興らしきものはほとんどありませんでしたが、お食事がまぁまぁというのは大事ですね。

今回の結婚式では、花嫁より新郎のほうが嬉しそうだったのが印象的でした。旦那さんが奥さんに惚れているのは大事ですからねぇ。きっといいご夫婦になると思います♪