2008年9月15日月曜日

ピンチョス
















パンプローナはピンチョスで有名とのことで、行く前から楽しみにしていました。

ピンチョスはたいていバルなどで小さなお皿に
少量のお料理がのって出てくるもので、串や楊枝に刺さったものです。
語源はバスク語だそうです。(知らなかった)

話がそれますが、バスク語はとても古くてユニークな言語で、
スペイン語とは系統がまったく違い、起源がわかっていないそうです。
習得が難しいことでも有名です。

で、そのピンチョスを目当てにバルの集まっている通りへ出かけました。

1番目は名前に惹かれて注文した真っ黒なコロッケ、
Croquetas de Chipirones (クロケッタス・デ・チピローネス)。

冒頭の写真のイカとイカ墨のコロッケです。

チピローネスは日本語では何ていう種類なのかわかんないけど、
小さなイカで、こちらではイカ墨を使った料理にしてよく食べます。
でもコロッケを見たのは初めて。
とってもクリーミーで美味しかった!

気をよくして、通りにあったバルを一通りはしご。

他のお店は薄く切ったフランスパンにお料理をのせたものが多かったです。
お肉だったり魚介類だったり、それは多種多様なものがあって
こっちは胃袋っていう限界があって、選ぶのに困っちゃうくらいでした。

私たちの出合ったさまざまなピンチョスのいくつかをご覧ください。


















人気だった
バルの様子。

















































最後のバルは照明が暗かったので、
あまり美味しそうに写ってないかな。。。(汗)

このピンチョスのお供はワインやビールをはじめ、
赤いマティーニも人気のようでした。

北部では一口ビールのような小さなサイズで飲み物を頼めるので
ピンチョスをたくさん楽しめます。

そんなこんなで、昼も夜もピンチョスめぐり。
夜は天井からハモンになった豚の脚を大量に吊るしたバルで
旦那が目尻を下げて5つ星ならぬ「5J」のハモンをパクパク。

ハモン(Jamón)のランクは星ではなく、Jで表されます。
その写真が撮れなかったのが残念。。

最後は道端の屋台でChistorra(チストラ)という
ナバラ地方のチョリソーのようなソーセージのようなものを
焼いているところに吸い寄せられ、結局食べ過ぎちゃったピンチョス。

美味ナンバーワンはクロケッタス・デ・チピローネスでした!

2008年9月14日日曜日

パンプローナ

先週末、初めてスペインの北部を訪ねました。

金曜日の夜にマドリッドからバスに乗って5時間。
行き先はパンプローナ。

牛追い祭りで有名であるとともに、エル・カミーノという
サンティアゴ・デ・コンポステーラという街を目指して歩く
キリスト教巡礼の途中の町としても有名です。

1日しか観光時間がないうえ、計画するのが苦手な私たちは
翌日、朝からブラブラと散歩して過ごすことに。

まずは最初は朝ごはんする場所を探しに、
町の中心 Plaza del Castillo の辺りを歩いてみました。

この辺は牛追い祭りのときに走る通りだそうで、その表示を壁に発見!




















赤いのがその表示。
通りの名前はスペイン語とバスク語で表示されています。

その後、矢印の通りを歩いてみると、今度は美味しそうなお店を発見。
しかも人が並んでいる。。。
中をのぞいてみると、箱でお菓子を注文している模様。
会社のお土産はここで買ってみようということで列に並びました。
















ひっきりなしにお客さんがやってくるってことは大当たり?(♪)
なーんて思ってるうちに自分の番が来ました。

皆さん1kg用の箱に全種類のお菓子をちょっとずつ入れてくれるように
と頼んでいましたが、さすがに私は半キロにしました。。。

後日、事務所の皆で食べたら大好評!
スペインのお菓子にしては甘さ控えめで、カフェとの愛称抜群。
もしパンプローナに行く機会があったら、ぜひこのお店を探してみてください。

プラサで一番よさそうなカフェを選び、トーストとカフェ・コン・レチェで朝ごはん。
厚さ3センチはあろうかというジャンボトーストが来てビックリしました(笑)
カフェ・コン・レチェもカップが大きい。
なんでも北部のレストランやバルで物を頼むと大きさに驚くんだとか。

その後も適当にブラブラ。
町はフェリア(祭り)の最中のようで、色々なで店が出てにぎわっていました。
途中で市場を覗いて魚の種類の豊富さと野菜の新鮮さに感激しつつ、
あてどなくまだ歩いていない道を探しては曲がっては、
素敵な建物や街並みに感動する私たち。
























































さすがにそろそろ地図でももらうか、と観光案内所へ行き
主な見どころと食べどころも忘れず聞いて、再び散歩開始。

旦那がカテドラルと城壁を見たいというので、さっそく移動。

まずはカテドラル。
入り口に結婚式関係者と思われる大勢の人がいてにぎやか。
まだ始まってないようだったので、失礼して中へ。
非常に落ち着いた色合いの石で作ってあり、
シャンデリアの具合や天井の模様、ステンドグラスも控えめで素敵な教会でした。



































写真を撮っていると、結婚式の一段がドドっと中へ。
ものすごい招待人数で、雰囲気からいってもハデ婚のようでしたが(笑)
何はともあれ、お幸せに!
















カテドラルを後にして、城壁へ。
城壁の上部が気持のよい散歩道になっていました。
こういうところが近所にあるといいなぁ。

カラーだとまったくいい散歩道に見えなかったので、白黒にしてみました。




































散歩道の最後にあったオープンカフェで休憩して、
エル・カミーノの巡礼者がパンプローナに入るときに通る門へ。
500年前のオリジナルだそうです。
















最初にこの門をくぐって、
ゆるいのぼり道を上がったところにあるこのアーケード↓





















くぐると、パンプローナへ入ります。
この門は一般の人も日常的に使っているようで、人通りが多かったです。

巡礼者の歩く道はきまっていて、
巡礼のシンボルである帆立貝の表示がついています。




















私たちが出会った巡礼の方々は年配の方が多かったです。
もう夏休みも終わりの時期なので、若者は少ないのかな。
9月は晴れる日も多いし、さわやかな気温で、長距離歩くのに最適な気候です。
私たちもいつか9月に休みを取って、カミーノに挑戦してみたいと思っています。