2007年12月31日月曜日

続続・オリーブ作り

今年最後の更新。
何を書こうって、やっぱりオリーブ作りの結末を書いて終ろうと思います。

あれから毎日のように水を取り替えたバケツのオリーブ。
こんな風になりました。















って言ってもわかんないかな?
10月に収穫した時のオリーブの実はもっときれいな黄緑色してたんですが、
水に漬けて灰汁抜きした実はふやけて太り、オリーブグリーンになりました。
よかったら違いを見てみてくださいね。

さてこのオリーブに今度は味付けの段階です。
味付けってちゃんときれいな瓶に移してやるのかと思ったら、

「このままこのバケツで行く」 (by おとうさん)

そうで。。。
そもそもこのバケツの出所を知らないし、(←知らないほうがいい場合も)
一瞬「えー? ば、ばっちいかも。。」なんて思いましたが
オリーブから出た灰汁ですごいことになってたのは
さすがに洗ったのでちょっと安心(笑)

で、まずは塩水を作るというので
「どのぐらいの濃さ?」と聞いた私がバカだった。。。

スペイン人は一事が万事どんぶり勘定。
ガバっと粗塩をつかんで「ま、こんな感じ♪」と事が進みます(爆)
しかも2つあるオリーブのバケツに入れた塩の量が全然違うし。。
「いいの?」って聞いたら、

「ぜ~んぜん大丈夫♪」

本当かよ?!と思わず突っ込み。。

日本人だったら絶対こういうところ几帳面にやるよなぁと
思わず笑ってしまいました(笑)

ま、とにかくバケツにオリーブと塩水が入りました。
さらにハーブを数種類、にんにく、オレンジ、レモンを加えます。

ハーブはローレル、ローズマリー、タイム。
大きな袋から出てきたハーブは、
近くの森にこれらのハーブが自生してるといって
おとうさんのお友達がドライハーブにして提供してくれたもの。
なのでもちろん無農薬☆
しかしこれまた不均一な配分でバケツに投入(笑)

さらに房ごとに分けた皮付にんにくと
レモンとオレンジを丸ごと1個ずつ適当にざくざく切って放り込み、
よく混ぜて完了!

これでまたしばらく寝かせます。

実は味付けする前の段階で上の写真をとったら
そこでカメラのバッテリーが終了してしまい、
味付け段階の写真が取れませんでした。

下の写真は付け込んで2週間ほどたったもの。




















おとうさんは待ちきれずに漬かりが浅いうちから食卓に出していましたが、
そのときはまだ渋みがあって美味しく感じませんでした。
クリスマスにお食事に呼ばれた頃にはいい感じに味と香りが入り、
実もさらに柔らかくなって美味しくいただきました。
こうなると、もうやめられない止まらない♪

下の写真はバケツを出て食卓に上ったオリーブたちです。















昨日もお昼ご飯にパルケ(←旦那の実家の略称)に集まったとき食べましたが
さらに味がこなれて、他の義姉夫婦からの評判も上々☆

やっぱりオリーブに傷をつける工程はすごく大事だそうで、
あれをやらないと渋みが抜けず、食べられないそうです。
昨日傷を付け忘れたのにあたってしまった義姉はトイレに直行してました。。
ゴメンね、マリア。。。

というわけで、オリーブ作り報告は終了です。
バケツ2杯分も作ったオリーブですが、
クリスマスと年末年始のお食事会ですべて消費される予定です(爆)
どんだけ食べるんだー(@O@;)

来年またおとうさんと一緒に作れるといいなぁ。
昨日聞いたら、Finca にあるオリーブの木たちは
樹齢150年(!)なんだそうです。
頑張って来年も実をつけておくれ!

日本は今ちょうど新年を迎えたところでしょうか。
今年はネタを仕込んだ割には更新頻度が少なかったなぁと、ちょっと反省。
来年はアルカラやスペインのことをもっと紹介できるといいなぁと思っています。

読んでくださった皆さんどうもありがとう。
またいろいろな形で私をサポートしてくれている皆さんありがとう。
どうぞよいお年をお迎えください。

私はこれからパルケで
「La Noche Vieja(ラ・ノーチェ・ビエッハ) ・大晦日」のイベントが待っています。
おかあさんは仔羊を2匹分買ってパーティーに備えているとか・・。
一般家庭で仔羊2匹も買う家ってあんまりないですよねー。
どんなことになって出てくるんだろーか。。

去年は langostino という海老を2キロだか3キロだか買って、
美味しかったけど、むちゃくちゃ食べた記憶が・・・。
おかあさんはドカーンとお料理を作って出すのが大好き。
特にパーティーとなるとものすごい気合が入ります!

とにかく旦那の実家の年末年始はいつもこんな感じ。
楽しみです♪

どうぞ来年もよろしくお願いいたします!

2007年12月25日火曜日

Carbón de azúcar

クリスマス関連で、スペインには変なものがあります。
「Carbón de azúcar (カルボン・デ・アスカール)」って知ってますか?




















これは先日オフィスでおやつで出てきたもの。
写真の中に黒く写っているもの、これが Carbón de azúcar、お砂糖なんです。
carbón は石炭、azúcar は砂糖という意味。
本当に石炭みたいですよね。

今年1年よい子にしていなかった子は望みのプレゼントはもらえず
この真っ黒なお砂糖をもらう羽目になるんだとか。
そういう意味でも名物。。

食べてみるとものすごく硬~い砂糖。噛むとガリゴリ言います。
手で小さく割ったりできるような硬さじゃないので、このままガリガリ食べます。
私はこのお菓子、ちょっと苦手。

同じクリスマスのおやつでも、
隣の席のアメリカ人の方が作ってきてくれたこのクッキーは絶品!















ちょっと不思議な形してますけど(笑)
意外に甘さ控えめで、美味しかった。
クリスマス直前で、もうオフィスにいる人数少なかったのに
売れ行き絶好調で、あっという間に片付いちゃいました。

やっぱり手作りのお菓子はいいですね。

Feliz Navidad!


とうとう12月も25日、
今年もあっという間に過ぎて
クリスマスになりました。


スペインでは24日のイブは午前中は普通に仕事、
25日のクリスマスは祝日になっています。
私は24日にお休みを取って4日連休にさせてもらいました。

24日は La Nochebuena (ラ・ノーチェ・ブエナ)といいます。
旦那の実家の習慣で、
イブの夜とクリスマスのお昼におしゃれをして集まり、皆でご飯を食べます。

そんなわけで昨日は夕方までごろごろと過ごし、
そろそろ支度しようか、という頃に上司から電話がかかってきました。

「今から行ってもいいですか~?」

いいですけど、何でしょう??
と思ったら、大きな箱をいただきました。




















「¡Feriz Navidad!」 ともらった箱はこんな感じ。

スペインの労働者はクリスマスに会社から
「Cesta de Navidad」というものをもらうそうで、
通常ワインとかハモンとか食品が入っているそうです。
お歳暮みたいな感じでしょうか。
それにしても大きいし、重いし、ちょっとビックリ。

中を開けてみると、出てくる、出てくる、箱の数々!















見苦しいキッチンのバックグラウンドは見なかったことにしてね!(汗)

大部分はクリスマス時期に食べるトゥロンとか甘いものでしたが、
それでも白ワイン1本、赤ワイン2本、カバ(スパークリングワイン)1本、
チョリソー、チーズ、きのこの瓶詰、チョコレート、
くるみ、干しぶどう、パテなどなどが入っていました。

思いがけないクリスマスプレゼントでした。
というか、旦那が大喜び!(爆)
トゥロンとか、スペインの甘いものが大好きだそうで、
ほんと、嬉しそうでした(笑)

私もくるみは大好き。
蜂蜜をかけて食べると絶品♪

というわけで、プチハッピーなクリスマスイブでした。

多分前にも書きましたが、スペインではクリスマスプレゼントは1月6日までお預け。
東方の三賢人がイエス・キリストの誕生を祝いにプレゼントをもってやってきた日に
プレゼント交換するのです。
12月25日にサンタさんがやってくるのはアメリカの習慣だそうで、
ヨーロッパ各国ではクリスマスにちなんで色々な習慣があるのだそうで、
それぞれプレゼントの日は違うようです。

っていうか、まだ旦那のプレゼント買ってないよー。。。

(クリスマス・イメージ素材 from Atlier Little Eden

2007年12月10日月曜日

クリスマスツリー

日曜日の午後は予想外に早く帰ってきてしまったので、
昼食がてらお散歩に出ました。

Calle Mayor などのメインストリートには日が暮れると
クリスマスのイルミネーションがともされるようになりました。
といっても、東京のようなスゴイものではありませんが。

私のカメラはバカちょんなので、(そんなこと言ったらカメラがかわいそうだけど)
夜の風景は上手に撮れません。
かわりにお散歩に行ったときに撮った
Plaza Cervantes のクリスマスツリーをご覧ください。
まだ設置中ですけど(笑)




















プラサの木々も剪定が終わり、きれいになりました。

Santos Niños の広場にも Belén というキリスト生誕の場面を模った飾りを売る
クリスマスマーケットの準備が始まりました。
本格的にクリスマス月間の始まりです。

ちなみにスペインではクリスマスプレゼントがもらえるのは1月6日。
東方の三賢人がキリストの誕生を祝ってプレゼントを持ってきた日だそうです。
でも最近ではアメリカの習慣もとりいれて、
こちらの子供は12月25日と1月6日の2回プレゼントを貰うという
なんとも贅沢なことになっています。
親御さんは大変ですね(笑)

クリスマスマーケットの様子も
始まったら写真を撮ってお見せしたいと思います。

冬の Villa Mayor

なんだかんだセカセカとしているうちに12月も10日が過ぎてしまいました!
もう年末ですねぇ。

先週末は飛び石連休があったので、
久しぶりに義姉夫婦と Villa Mayor de Santiago へ行ってきました。

金曜日は昼過ぎまで仕事をして、3時半ごろ出発。
久しぶりの曇り空。
道中、高速道路沿いにある「Area 77」というサービスエリアのレストランで昼食。
ここの Menú del día (ランチ)が予想外の美味しさでした。
写真とってくればよかったのに、食べるのに夢中で忘れました・・(爆)
次回行ったときには必ず。。

さて、お腹いっぱいになって5時半頃到着。
家はすでにセントラルヒーティングがついて暖かく、台所には待望のものが・・・

それはもちろん、ビスコッチョ!




















今回のはアングスティアさん作。
見た目はこれぞ本物のカステラ!って感じ。
たっぷりレモンシロップがかかっていてさわやか。

義姉夫婦は9月に掲載したフリアさんのビスコッチョ
私たち夫婦はこっちのビスコッチョが好き。

ビスコッチョににんまりした私たちは
「土曜日が祝日ってことは、買い物は今日しかできない!」
ということに気づき、さっそくスーパーへお買い物。
結構不便なんですよ、日曜日にスーパーが開いてないって。。。
日本じゃ考えられませんよねぇ。(ブツブツ・・)

田舎の人は自分で畑持ってるから野菜買わないのか、
タイミングが合わないと、あまり新鮮じゃなかったりしてちょっとがっかり。

旦那がご自慢のカルボナーラを作るというのでその材料と、
チョリソー& Huevos fritos & Patatas fritas はどうしても食べる!
と男性陣が譲らないので卵とジャガイモ、
あとは女性陣が適当に野菜とフルーツを加えて。

さらに栗を少しと、通りがかりに目に入ってしまったポルボロンも少々。















ポルボロンはこの季節のお菓子で、アーモンドの粉を固めて焼いたものです。
オーソドックスなものとチョコレート味をチョイス。

その後はもう帰る時間までお決まりのグーたらな休日を楽しむのみ!
本を読んだり、ゲームをしたり、お昼寝したり、田舎道を散歩したり、などなど。

金曜日は皆疲れていて、わりと早く就寝。
そして翌日はお昼前にやっとこ起きて、窓の外を見ると一面の霧。
やや霧は薄くなりましたが、すごく寒そうな写真がとれました。






































それでも午後からは日が差してきて、夕日に染まる美しい畑の風景が見られました。











































この時間帯は近所のおじいちゃんたちがお散歩に出てきて
その辺の空き地で井戸端会議。
畑の真ん中で写真を撮っていると、ものめずらしそうに遠くから私を眺めてました(笑)

最近は村中に「ガルシアさんちに日本から嫁が来た」という話が回ったようで、
アジア人を見れば中国から来たとしか思ってもらえないのが普通なのに
初めて行ったお店でも「あっ、例の日本人ね!」
みたいな反応をされるようになりました。
いいんだか、悪いんだか。。。
ちなみに私はこの村に来た2番目の日本人だそうです(笑)

さて日曜日。
朝、シャワーを浴びようとお湯が出るのを待つこと、待つこと、待つこと、 、、、 あれ?
あれれ?? お湯が来ないよ?

昨日寝るときまで普通に動いていたお湯のシステムが突然沈黙。。
いや~ん、 寒いよ~!
ということは、お湯が出ないだけでなくセントラルヒーティングも死亡。。。
こりゃ死活問題だってことで、早々に引き上げることになってしまいました。
寒いです、冬のVilla Mayor は。

もうちょっとゆっくり滞在したかったなと名残惜しみつつ、また次回。

大好きだ、Villa Mayor!

2007年11月21日水曜日

コウノトリ、ご帰還?

更新しない間、珍しくカメラを持ち歩いて写真を撮っていた私。。

先日の夜、
ふと気がつくと、越冬に出かけていなくなったはずのコウノトリに遭遇。

あれっ? 1羽残ってた子、やっぱり越冬地にたどり着けなかったのかな??

と思って見ていると、夜目にもはっきり目が合ってしまいました。。
古くから人間の近くに住んでいるとはいえ、やっぱり野生。
翌日からいなくなってしまいました。

その後しばらくたって、ご無沙汰だったプラサ・セルバンテスに行ったら
なんとコウノトリがいっぱい飛び回ってるではないか!

どうやら越冬組と残留組とわかれたみたい? デス。
で、越冬組みがお留守の間に色々な家にお邪魔している模様。。。















これは近所のお留守の巣に来ていたカップル。
撮影の最中は彼ら、そっぽ向いてる振りしてましたが、
やっぱり目が合っちゃって、翌日からいなくなってしまいました。
ゴメンね、コウノトリさん。。

コウノトリは越冬に出かけてもちゃんとそれぞれの巣を覚えていて
毎年手直しをして住むのだと聞きました。
ちなみに浮気もなし!(らしい)

それはさておき、放っておくとどんどん巣が大きくなって
屋根が落ちることもあるのだそうです。
それを防ぐため、大きすぎる巣は越冬時に少し嵩を減らしているのだとか。

それにしても好き放題に泊まり歩いてるらしい残留組。。。
元の住人が帰って来たら、みんな新しいところへ引っ越すのかなぁ。

紹介したか忘れましたが、
ブログのタイトルにしている「シグエニャ」というのはコウノトリのことで、
ここアルカラの名物でもあります。

間近で飛んでいるのを見ると、本当に優雅で美しい鳥です~☆

2007年11月20日火曜日

続・オリーブ作り

今日のアルカラは珍しく雨、いや大雨。。
ここ数日ものすごく寒くなって、朝の気温2℃、お昼も12℃くらいで
暖房なしだと厳しくなってきました。。

しかも午後だった仕事が急に朝に変わって、しかも8時出勤!
スペインは今どき7時半を過ぎないと夜が明けません。

下の写真は7時50分頃の空。ちょうど日が昇ってきたところかな?
まだ薄暗くて、少し朝焼けしています。
















出勤途中に信号待ちでパチリと撮ったら、皆にじろじろ見られて恥ずかしかった・・(汗)
12月の冬至の頃になったら、真っ暗な中出勤するんだろうな~。。
寒くなる前にダウンコート買っといてよかった。。。

さて、今日はオリーブ作りの続きをご紹介。

前回の状態から何度か水を替え、2週間経ったところで
「オリーブに切り目を入れるから来ぉ~い!」と
おとうさんから電話がかかってきました。

あれから2週間たったオリーブとおとうさんの年季の入った手。















オリーブと水を入れたバケツは灰汁が出るのか茶色くなってましたが
オリーブは手に取るときれいですね。
水を吸って少し膨らんでいます。

さて、大きなバケツ2杯分のオリーブにどうやってきり目を入れるんだ?
ナイフを使うとばかり思ってたら、この板が登場しました。















この小さなオリーブサイズの穴に十字に刃が仕込んであるのがわかりますか?
ここを1個ずつくぐらせてオリーブに傷をつけます。
後でハーブや塩を入れた漬け汁に漬け込むときに味をしみこませるためです。
ちなみにこの板は使用暦50年の物だそうです。

作業開始~!
下手すると自分の指がやられちゃうので、最初はちょっとドキドキ。。















上の写真は、やってるうちに2つ重ねて上のオリーブで押せばいいことを発見し、
突然作業効率がアップしました、の図です(笑)

2時間近くでほとんどのオリーブに切り目が入り、
後はおとうさんが引き受けてくれました。
この後も引き続き水に漬けて、今度は毎日水を替えるそうです。
水はFincaの井戸の水。

水を取替えが必要なくなったら、ハーブやガーリックと漬け込むことになります。
あぁ、楽しみだ!

ちなみに先日Fincaへ行ったら、
取り残したオリーブが枝先に真っ黒に熟していました。















おとうさんも私も、緑と黒の間くらいの熟し具合が好きだと一致しているので
残念ながら放置。
鳥さんと虫くんの寒い冬のおやつになることでしょう。




















すっかり冬景色になってきたFinca。
端っこにちっちゃ~く写っている車は私たちが乗ってきた車です。

今年の冬はさむいのかな?

2007年10月22日月曜日

続々・ある秋の1日

去年のクリスマス、お父さんお手製のオリーブの味に感動した私たち。
今年の収穫にはぜひ連れて行ってね、とお願いしていたのに
金曜日にJuan-Jo は Manu と2人でフライング。。

その話をしたら 「まだ終わってないから、この後行こう」ということになり、
お腹いっぱいで重い身体を引きずりながらFincaへ。

到着すると、収穫後の畑を集団で歩く、狩で追う獲物だという珍しい鳥と遭遇。
写真を撮りたかったけど、臆病ですぐに遠くへ行ってしまいました。
狩りでとりすぎて、もう数が少ないんだとか。 (だから珍しい。。)

久々のFinca。
オリーブの木はちゃんと撮りました(笑)
たわわに実ったオリーブが見えますか?













見るとまだまだ小さいのが多い模様。
一番いいのはある程度丸く太り、かつ軽く熟して少し黒味がかっているもの。
黒っぽくなれるかどうかは日当たりも関係するようなので、
大きければ緑色でもとることに。
オリーブの木は5本あり、そのうち2本で収穫したというので
残りの3本で収穫。

葉っぱも喰われていないし、
オリーブって虫つかないのかなーと思って油断していたら、
熟した実でアオムシさんがお食事中のところに遭遇~。。
そりゃ人間が美味しいと食べるものは、虫にだって美味しいよね。

Fincaには脚立がないので、高いところの実が取れません。
不用意に枝を引っ張ると折れるし。
木の天辺の方の実は、後で鳥が食べに来るそうです。
じゃ、それは鳥さんに残してあげて、とポチポチと実をとり・・・。

気がつけばバケツに 半分ちょっとほどの収穫!





















まだまだ小さい実が残っているので、来週までに実に太ってもらい、
また取りに来ようということになりました。

取れた実は水(井戸水)に漬けます。











左は金曜日に収穫したもの、右が今日の収穫。
たった2日とはいえ、赤いバケツの方は水を含んで太っているのがわかりますか?

この水は何度も替えて20日ほど漬けるそうです。

今後の作業も楽しみなオリーブ。
オリーブの経過はその都度ここにアップする予定です♪

作業が終わる頃、日が暮れました。
せっかく来たんだからとついでの収穫もご紹介。
小さな青リンゴ、イチジク、パセリに薔薇。











全部無農薬。
というか、放ったらかし農法(笑)

なりは小さいけど、新鮮で美味しいです。














というわけで、楽しい秋の日はおしまい。
久々にものすごく楽しんだ1日でした。

皆さんも風邪に気をつけて秋を満喫してください。

続・ある秋の1日

Aranjuez から電車に乗って1時間。
アルカラに帰ってきました。
今日はおとうさんのJuan-Joséがお昼ごはんに Cocido を作ってくれるのデス♪

スペインと言うとパエリアが超有名だけど、
実際には地方色豊かなお料理が色々あります。
おとうさんがつくってくれるコシードはマドリッドの代表的な地方料理。
Cocido の意味は「煮込み」。
何でも煮込めばコシードなってしまうので、
名物地方料理のコシードは「Cocido Madrileño(コシード・マドリレーニョ)」
という名前になって区別されるみたいです。

さてさて、アパートの入り口を入るともういい香りがしています、♪
しかし家に入ってみるとまだ煮込んでいる最中、「もう少し時間がかかるよ~」とのこと。
なんだ、早く来いっていうから頑張って急いで帰って来たんだけどなー。。

じゃ、その間に材料の説明。
ジャガイモ、人参、ヒヨコマメに鶏肉や牛肉の塊り、チョリソー、モルシージャ、
肉の脂身(これも塊り)も入れて時間をかけてグツグツ煮ます。
キャベツはに混んでいるうちに溶けてくるので別にゆでて、ゆで汁を使います。
ゆでたキャベツはフライパンでニンニクといためて、後ほど一緒にテーブルへ。

お父さんは前日から煮込んでいた模様。
野菜も豆も煮溶けてはダメ、
でも各材料からしっかり出汁を引き出し、味をしみこませるという技が必要です。

完成を待ちきれない若者(=旦那)は自主的におつまみを用意。











黄色いお皿に乗っているのは
Queso Manchego(ラ・マンチャ地方のチーズ)、Lomo、Chorizo、Salchichchón。
上記のお肉達はなんと、Iberico de Bellota の表示付き!

Iberico de Bellota の豚さん(イベリコ豚)は、
どんぐりを食べて育つ特別な豚さんです。
特有のお肉の香りが普通のものよりやわらかく、お肉が甘いです。
その辺のスーパーで売ってる怪しいものでないものに
初めてお目にかかりました~。
これらは夏休みに行った Villa Mayor で買えるんだそうです。

白い器は皆が手を伸ばしたのでちょっとになっちゃったオリーブ。
おとうさんのお友達、アントニオさんのお手製です。
このオリーブ、丸っこくなく細長くて三日月みたいな形をしています。
ちょっと苦味(しぶみ?)があって、私にはちょっと食べにくい味。。

写真を撮ったり、おしゃべりしたり、サラダを用意したり、
この夏生まれたお姉さんの子供、アルバちゃんをあやしたりするうちに煮込み完了!
煮込み終わったら具と煮汁を分け、煮汁でスープを作ります。


出汁を取り分けているの図。
スープを作るのは
おかあさんの Mari-Carmen の仕事。
味の調整と表面の脂を除去します。




脂を取り除く前のスープ。
チョリソー色の部分は全部脂。。

この脂を取り除くことで
コレステロールも低下?(笑)
クドさがぬけて飲みやすくなります。
3cmくらいのスパゲティみたいなパスタを
たくさん入れて出来上がり。


こちらは具のほう。
写真にある黒いのがモルシージャ、
赤いのがチョリソーです。

お肉はお肉だけお皿に出し、
残りの野菜とお豆は
お鍋のままテーブルへ。


いっただっきま~す♪
朝の散策ですっかり冷え、お腹も空いてすっかり食べるのに夢中になった私は
テーブルの写真をすっかり撮り忘れました。。。

スープは熱々♪
具のほうは、ニンニク+スパイス+ハーブをすりつぶしたものに
スープを加えて作ったソースをかけていただきます。

4人でご馳走をほおばりつつ、ここで午後のプランが浮上。
まだまだおわらない秋の1日です!

2007年10月21日日曜日

ある秋の1日

すっかり秋になり、朝晩グンと冷えるようになって来ました。
冬至に向かってだんだん昼間の時間が減って来るのは当然ですが、
こちらは朝、8時にならないと夜が明けなくなってきました~~。

さて、今日は朝からどこかへ散歩に出たいという私のリクエストにより
Aranjuez へ行ってきました。
マドリッドのアトーチャ駅から電車で約40分ほどのところにある
Carlos III という王様の夏の宮殿だったところです。
素敵な宮殿と、もはやお庭とは言えないくらいの規模のJardin(庭)があります。

というわけで、日曜日だというのに早起き。。
前日頑張って早寝した私はチャキッと起き、
夜中遅くまでパソコンで遊んでいた旦那は何とか起床(笑)

8時過ぎに家を出てみると空気の冷たいこと。。
この寒い中ホームで電車待つの嫌だなぁと思っていたらいい具合に待たずに到着。
アトーチャ駅で乗り換えて1時間ちょっと、空がすっかり曇ってしまいました。
そして駅の外にある温度計の知らせは「10℃」。
寒っっ~~!

そりゃそれなりに暖かい格好してきたけど、どおりで耳が痛いわけだ。。
とりあえず街の真ん中に出て何か暖かいものを飲もうと、さっそく移動。

一番最初に見つけたBarでカフェ・コン・レチェを飲み、(←これがひどいBarだった)
地図をもらいに Información へ。

これがオフィスのあるところ。
Carretera de Andalucia
というところにあるのだけれど、
普通ある目立つ看板もなく
ドアも曇りガラスで、見つけるのも一苦労。。

でも入ってみたら
中にいたお兄さんは結構いい人でした。
見どころが色々ありそうなのに
残念ながら午前中で帰ると言ったら
「じゃ、宮殿とJardín de la Isla を見るといいよ」と
プランを考えてくれました。

では早速、ということでまずは宮殿に向かいました。
豪華な噴水のある宮殿の前庭を進むと、タホ川を利用したお堀が出てきました。

水鳥がいっぱい。

スペインは基本的に乾いた大地だけど、
ちょっとでも水があると
北部の緑豊かな地域でなくとも
水鳥がたくさん集まります。





お堀が周辺が素敵だったので
宮殿に入るのをやめて
Jardín de la Isla を散策してみることにしました。








夏の宮殿というだけあっていたるところに噴水が配してありました。
特に涼しげだったのが、宮殿の脇にあったこの景色。













とんでもなく暑い夏のために作られた Aranjuez の宮殿。
すばらしく涼やかな風景も、さすがにこの陽気だと寒いばかり(笑)

その後は背の高い木に囲まれた迷路のようなお庭をテクテク、
気持ちよさに任せて当てもなく歩いてみました。

途中、大きな鳥かごに飼われている小~っちゃな鳥を見つけたり、
耳の先がポワポワになっている野生リスに出合ったり。
警備員さんはもっと他にも色々いるのだと言っていましたが、
私たちは他の動物には出会えませんでした。

楽しんでいるうちに公園の端っこに来てしまいました。
そばにいた警備員さんに道を聞いて、宮殿方向へまたテクテクと。
紅葉こそしてなかったけれど、
乾いた落ち葉をシャリシャリ踏んで気持ちのいい森林浴になりました。

すっかり目的が達成されてしまい、
もう1つインフォメーションで薦められた宮殿にいっては見たものの
入り口の行列を見てすっかり戦意喪失(笑)
宮殿は次回にしよう、ということにして
インフォメーションの近くで見た Cervecería で一服。

小さいけど安くて美味しい Bocatillo を何十種類もおいていて、
選ぶのに一苦労(笑)
パンも白いものかブラウンのものか選べ、ちゃんと焼いてくれました。
写真撮るのも、店名見るのも忘れましたが、Calle de San Antonio にあります。


さて、帰る頃になってすっかり晴れてきました。
何だよ今頃~。。

これは帰りがけにとった写真。
宮殿から駅までの道のりも緑豊か。

次回ここを訪れるのは春の予定。
その時期に特別な観光列車に乗れるので、
それを狙っています。


おやつで暖まった私たちは、一路アルカラへとんぼ返り。
今日はお昼に約束があるんです♪

2007年10月7日日曜日

Semana Cervantina 2

前回の続き。
Calle Mayorを歩いていると、どこからともなく音楽が聞こえてきました。



と、思いきや現れたのがこのお方。。
毎年来ているようで有名みたいです。

すごくおとなしくて
美しいヘビさんでした。






続いてこんな方々も。

色々なところを練り歩いて、
メルカードの隅々まで
お客さんを行き渡らせるお役目のようです。






アルカラってこんなに人が住んでるの?って思うくらいの人出(笑)
ものすごい人数があっちゃこっちゃ好きなように歩いているので、
もうぐちゃぐちゃです。まともに歩けません(笑)

この中世を模したメルカードのことを
ここアルカラでは「Mercado del Quijote」といいますが、
1年中全国の街を巡回して中世風のお店を供しています。

セルバンテス広場に着く頃になったら
あまりの人手の多さにヒトあたりして、旦那が疲れてきました。。
そのセルバンテス広場の様子↓


やっぱりとんでもなく混んでいます(笑)

私はもう少し散策したいけど
旦那がもたなそうだ。。






この写真の白いテントの奥に
ドンキホーテが立ってるの、見えますか?

このお祭りのためだけに
毎年この時期登場、
祭りが終わると撤去されるそうです。





旦那がごねるので、しぶしぶ帰ることに。
帰り道、のどが渇いたので
先週から気になっていた出店のBarに寄ることにしました。

何が気になっていたかって、すごい準備の仕方だったんです。
小さなお兄さんが大きなビール樽を何個もカートに乗せ、何度も往復。。
そして広場の真ん中では大規模に炭を広げて火を作っていたんです。

その「火」の成果を、今日はしっかり見てきました!


見てください、このお肉。。。

そばにいるのはお肉を焼く係の
お兄さんです。





肉、肉、肉、肉、肉。

圧巻です。。






この写真だけでもすごい量ですが、クララを飲んでいる間見ていたら
さらにじゃんじゃん用意してました。

お肉の横では茹でダコ~。

ガリシア風にして
一緒に煮たおジャガとともに
パプリカをふって供されます。

美味しいですよ~。。



ほんとにこんなに食いきれるのか?と思ったりしますが、
(例えばお客さん来なかったらどーすんの??とか、笑)
夜の人出でぜ~んぶ片付くみたいです♪
ここではワインボトルもケースをガンガン開けて何十本と用意してました。

いいですねぇ~、お祭りです♪♪

ブログ上では食ものネタばかりですが(汗)、、
ちゃんと文化的なことも色々企画されています。
金曜の夜にはミュージアムのパティオ(中庭)で無料でクラシックコンサートが開かれ、
モーツアルトを聞いてきました。
他にもセルバンテスや中世にまつわる企画が色々あるようです。
食欲もだけど、芸術の秋ですから。。

念のため!(笑)

Semana Cervantina

10月になり、すっかり秋になりました。
先週はしとしとと雨が降り、空気もひんやり。

1日から14日まで、アルカラは
「Semana Cerbantina 2007」というお祭りで街中賑わっています。
Calle Mayorやセルバンテス広場などには
中世の頃を再現したメルカードが立ち並び、大変な盛況です。
7年ほど前にサラマンカで体験して以来、すっかりこのメルカードのファン(笑)
今日はその模様を少しご紹介。

まずCalle Mayor。


プラサ・セルバンテスから
サントス・ニーニョスの間まで
両側に立つアパートに
旗を渡してデコレーション。





こんな感じのテント風の屋台が
道の両側に並びます。







サイズも中身もさまざまで、売っているものは雑貨、お香、陶器、皮革製品、
アクセサリー、ランプ、手織物などの手工芸品と食品&Bar。
特に人気なのはやっぱり食べ物。
パン、ケーキ、エンパナーダ、チーズ、チョリソー、モルシージャ、蜂蜜、
Chucheríaという甘~いゼリーみたいなお菓子などなど、
人気のお店は行列ができます。
ハーブティーのお店は特に薬草問屋っぽくて中世の雰囲気にぴったり!


しかし私のとった写真はパン屋さん。

お店の人はたいてい中世を思わせる
服を着ています。





私たちは上記のパン屋さんでエンパナーダを少し買いました。
エンパナーダはいろいろな具の入ったパイで、
具は通常ツナやチキンを野菜とトマトで煮込んだもの。
忙しくて料理できないときの強い味方。

普通にその辺でも買えるものですが、
こういうときに来てくれるお店はたいてい北部のガリシア地方など
食べ物がおいしい地方からの出店。
買わないわけにゃ~行きません!
ということで、今回はチキン×マッシュルームにしてみました。
晩ご飯が楽しみだな~♪

というわけで、秋も食欲満点。。