2007年12月31日月曜日

続続・オリーブ作り

今年最後の更新。
何を書こうって、やっぱりオリーブ作りの結末を書いて終ろうと思います。

あれから毎日のように水を取り替えたバケツのオリーブ。
こんな風になりました。















って言ってもわかんないかな?
10月に収穫した時のオリーブの実はもっときれいな黄緑色してたんですが、
水に漬けて灰汁抜きした実はふやけて太り、オリーブグリーンになりました。
よかったら違いを見てみてくださいね。

さてこのオリーブに今度は味付けの段階です。
味付けってちゃんときれいな瓶に移してやるのかと思ったら、

「このままこのバケツで行く」 (by おとうさん)

そうで。。。
そもそもこのバケツの出所を知らないし、(←知らないほうがいい場合も)
一瞬「えー? ば、ばっちいかも。。」なんて思いましたが
オリーブから出た灰汁ですごいことになってたのは
さすがに洗ったのでちょっと安心(笑)

で、まずは塩水を作るというので
「どのぐらいの濃さ?」と聞いた私がバカだった。。。

スペイン人は一事が万事どんぶり勘定。
ガバっと粗塩をつかんで「ま、こんな感じ♪」と事が進みます(爆)
しかも2つあるオリーブのバケツに入れた塩の量が全然違うし。。
「いいの?」って聞いたら、

「ぜ~んぜん大丈夫♪」

本当かよ?!と思わず突っ込み。。

日本人だったら絶対こういうところ几帳面にやるよなぁと
思わず笑ってしまいました(笑)

ま、とにかくバケツにオリーブと塩水が入りました。
さらにハーブを数種類、にんにく、オレンジ、レモンを加えます。

ハーブはローレル、ローズマリー、タイム。
大きな袋から出てきたハーブは、
近くの森にこれらのハーブが自生してるといって
おとうさんのお友達がドライハーブにして提供してくれたもの。
なのでもちろん無農薬☆
しかしこれまた不均一な配分でバケツに投入(笑)

さらに房ごとに分けた皮付にんにくと
レモンとオレンジを丸ごと1個ずつ適当にざくざく切って放り込み、
よく混ぜて完了!

これでまたしばらく寝かせます。

実は味付けする前の段階で上の写真をとったら
そこでカメラのバッテリーが終了してしまい、
味付け段階の写真が取れませんでした。

下の写真は付け込んで2週間ほどたったもの。




















おとうさんは待ちきれずに漬かりが浅いうちから食卓に出していましたが、
そのときはまだ渋みがあって美味しく感じませんでした。
クリスマスにお食事に呼ばれた頃にはいい感じに味と香りが入り、
実もさらに柔らかくなって美味しくいただきました。
こうなると、もうやめられない止まらない♪

下の写真はバケツを出て食卓に上ったオリーブたちです。















昨日もお昼ご飯にパルケ(←旦那の実家の略称)に集まったとき食べましたが
さらに味がこなれて、他の義姉夫婦からの評判も上々☆

やっぱりオリーブに傷をつける工程はすごく大事だそうで、
あれをやらないと渋みが抜けず、食べられないそうです。
昨日傷を付け忘れたのにあたってしまった義姉はトイレに直行してました。。
ゴメンね、マリア。。。

というわけで、オリーブ作り報告は終了です。
バケツ2杯分も作ったオリーブですが、
クリスマスと年末年始のお食事会ですべて消費される予定です(爆)
どんだけ食べるんだー(@O@;)

来年またおとうさんと一緒に作れるといいなぁ。
昨日聞いたら、Finca にあるオリーブの木たちは
樹齢150年(!)なんだそうです。
頑張って来年も実をつけておくれ!

日本は今ちょうど新年を迎えたところでしょうか。
今年はネタを仕込んだ割には更新頻度が少なかったなぁと、ちょっと反省。
来年はアルカラやスペインのことをもっと紹介できるといいなぁと思っています。

読んでくださった皆さんどうもありがとう。
またいろいろな形で私をサポートしてくれている皆さんありがとう。
どうぞよいお年をお迎えください。

私はこれからパルケで
「La Noche Vieja(ラ・ノーチェ・ビエッハ) ・大晦日」のイベントが待っています。
おかあさんは仔羊を2匹分買ってパーティーに備えているとか・・。
一般家庭で仔羊2匹も買う家ってあんまりないですよねー。
どんなことになって出てくるんだろーか。。

去年は langostino という海老を2キロだか3キロだか買って、
美味しかったけど、むちゃくちゃ食べた記憶が・・・。
おかあさんはドカーンとお料理を作って出すのが大好き。
特にパーティーとなるとものすごい気合が入ります!

とにかく旦那の実家の年末年始はいつもこんな感じ。
楽しみです♪

どうぞ来年もよろしくお願いいたします!

2007年12月25日火曜日

Carbón de azúcar

クリスマス関連で、スペインには変なものがあります。
「Carbón de azúcar (カルボン・デ・アスカール)」って知ってますか?




















これは先日オフィスでおやつで出てきたもの。
写真の中に黒く写っているもの、これが Carbón de azúcar、お砂糖なんです。
carbón は石炭、azúcar は砂糖という意味。
本当に石炭みたいですよね。

今年1年よい子にしていなかった子は望みのプレゼントはもらえず
この真っ黒なお砂糖をもらう羽目になるんだとか。
そういう意味でも名物。。

食べてみるとものすごく硬~い砂糖。噛むとガリゴリ言います。
手で小さく割ったりできるような硬さじゃないので、このままガリガリ食べます。
私はこのお菓子、ちょっと苦手。

同じクリスマスのおやつでも、
隣の席のアメリカ人の方が作ってきてくれたこのクッキーは絶品!















ちょっと不思議な形してますけど(笑)
意外に甘さ控えめで、美味しかった。
クリスマス直前で、もうオフィスにいる人数少なかったのに
売れ行き絶好調で、あっという間に片付いちゃいました。

やっぱり手作りのお菓子はいいですね。

Feliz Navidad!


とうとう12月も25日、
今年もあっという間に過ぎて
クリスマスになりました。


スペインでは24日のイブは午前中は普通に仕事、
25日のクリスマスは祝日になっています。
私は24日にお休みを取って4日連休にさせてもらいました。

24日は La Nochebuena (ラ・ノーチェ・ブエナ)といいます。
旦那の実家の習慣で、
イブの夜とクリスマスのお昼におしゃれをして集まり、皆でご飯を食べます。

そんなわけで昨日は夕方までごろごろと過ごし、
そろそろ支度しようか、という頃に上司から電話がかかってきました。

「今から行ってもいいですか~?」

いいですけど、何でしょう??
と思ったら、大きな箱をいただきました。




















「¡Feriz Navidad!」 ともらった箱はこんな感じ。

スペインの労働者はクリスマスに会社から
「Cesta de Navidad」というものをもらうそうで、
通常ワインとかハモンとか食品が入っているそうです。
お歳暮みたいな感じでしょうか。
それにしても大きいし、重いし、ちょっとビックリ。

中を開けてみると、出てくる、出てくる、箱の数々!















見苦しいキッチンのバックグラウンドは見なかったことにしてね!(汗)

大部分はクリスマス時期に食べるトゥロンとか甘いものでしたが、
それでも白ワイン1本、赤ワイン2本、カバ(スパークリングワイン)1本、
チョリソー、チーズ、きのこの瓶詰、チョコレート、
くるみ、干しぶどう、パテなどなどが入っていました。

思いがけないクリスマスプレゼントでした。
というか、旦那が大喜び!(爆)
トゥロンとか、スペインの甘いものが大好きだそうで、
ほんと、嬉しそうでした(笑)

私もくるみは大好き。
蜂蜜をかけて食べると絶品♪

というわけで、プチハッピーなクリスマスイブでした。

多分前にも書きましたが、スペインではクリスマスプレゼントは1月6日までお預け。
東方の三賢人がイエス・キリストの誕生を祝いにプレゼントをもってやってきた日に
プレゼント交換するのです。
12月25日にサンタさんがやってくるのはアメリカの習慣だそうで、
ヨーロッパ各国ではクリスマスにちなんで色々な習慣があるのだそうで、
それぞれプレゼントの日は違うようです。

っていうか、まだ旦那のプレゼント買ってないよー。。。

(クリスマス・イメージ素材 from Atlier Little Eden

2007年12月10日月曜日

クリスマスツリー

日曜日の午後は予想外に早く帰ってきてしまったので、
昼食がてらお散歩に出ました。

Calle Mayor などのメインストリートには日が暮れると
クリスマスのイルミネーションがともされるようになりました。
といっても、東京のようなスゴイものではありませんが。

私のカメラはバカちょんなので、(そんなこと言ったらカメラがかわいそうだけど)
夜の風景は上手に撮れません。
かわりにお散歩に行ったときに撮った
Plaza Cervantes のクリスマスツリーをご覧ください。
まだ設置中ですけど(笑)




















プラサの木々も剪定が終わり、きれいになりました。

Santos Niños の広場にも Belén というキリスト生誕の場面を模った飾りを売る
クリスマスマーケットの準備が始まりました。
本格的にクリスマス月間の始まりです。

ちなみにスペインではクリスマスプレゼントがもらえるのは1月6日。
東方の三賢人がキリストの誕生を祝ってプレゼントを持ってきた日だそうです。
でも最近ではアメリカの習慣もとりいれて、
こちらの子供は12月25日と1月6日の2回プレゼントを貰うという
なんとも贅沢なことになっています。
親御さんは大変ですね(笑)

クリスマスマーケットの様子も
始まったら写真を撮ってお見せしたいと思います。

冬の Villa Mayor

なんだかんだセカセカとしているうちに12月も10日が過ぎてしまいました!
もう年末ですねぇ。

先週末は飛び石連休があったので、
久しぶりに義姉夫婦と Villa Mayor de Santiago へ行ってきました。

金曜日は昼過ぎまで仕事をして、3時半ごろ出発。
久しぶりの曇り空。
道中、高速道路沿いにある「Area 77」というサービスエリアのレストランで昼食。
ここの Menú del día (ランチ)が予想外の美味しさでした。
写真とってくればよかったのに、食べるのに夢中で忘れました・・(爆)
次回行ったときには必ず。。

さて、お腹いっぱいになって5時半頃到着。
家はすでにセントラルヒーティングがついて暖かく、台所には待望のものが・・・

それはもちろん、ビスコッチョ!




















今回のはアングスティアさん作。
見た目はこれぞ本物のカステラ!って感じ。
たっぷりレモンシロップがかかっていてさわやか。

義姉夫婦は9月に掲載したフリアさんのビスコッチョ
私たち夫婦はこっちのビスコッチョが好き。

ビスコッチョににんまりした私たちは
「土曜日が祝日ってことは、買い物は今日しかできない!」
ということに気づき、さっそくスーパーへお買い物。
結構不便なんですよ、日曜日にスーパーが開いてないって。。。
日本じゃ考えられませんよねぇ。(ブツブツ・・)

田舎の人は自分で畑持ってるから野菜買わないのか、
タイミングが合わないと、あまり新鮮じゃなかったりしてちょっとがっかり。

旦那がご自慢のカルボナーラを作るというのでその材料と、
チョリソー& Huevos fritos & Patatas fritas はどうしても食べる!
と男性陣が譲らないので卵とジャガイモ、
あとは女性陣が適当に野菜とフルーツを加えて。

さらに栗を少しと、通りがかりに目に入ってしまったポルボロンも少々。















ポルボロンはこの季節のお菓子で、アーモンドの粉を固めて焼いたものです。
オーソドックスなものとチョコレート味をチョイス。

その後はもう帰る時間までお決まりのグーたらな休日を楽しむのみ!
本を読んだり、ゲームをしたり、お昼寝したり、田舎道を散歩したり、などなど。

金曜日は皆疲れていて、わりと早く就寝。
そして翌日はお昼前にやっとこ起きて、窓の外を見ると一面の霧。
やや霧は薄くなりましたが、すごく寒そうな写真がとれました。






































それでも午後からは日が差してきて、夕日に染まる美しい畑の風景が見られました。











































この時間帯は近所のおじいちゃんたちがお散歩に出てきて
その辺の空き地で井戸端会議。
畑の真ん中で写真を撮っていると、ものめずらしそうに遠くから私を眺めてました(笑)

最近は村中に「ガルシアさんちに日本から嫁が来た」という話が回ったようで、
アジア人を見れば中国から来たとしか思ってもらえないのが普通なのに
初めて行ったお店でも「あっ、例の日本人ね!」
みたいな反応をされるようになりました。
いいんだか、悪いんだか。。。
ちなみに私はこの村に来た2番目の日本人だそうです(笑)

さて日曜日。
朝、シャワーを浴びようとお湯が出るのを待つこと、待つこと、待つこと、 、、、 あれ?
あれれ?? お湯が来ないよ?

昨日寝るときまで普通に動いていたお湯のシステムが突然沈黙。。
いや~ん、 寒いよ~!
ということは、お湯が出ないだけでなくセントラルヒーティングも死亡。。。
こりゃ死活問題だってことで、早々に引き上げることになってしまいました。
寒いです、冬のVilla Mayor は。

もうちょっとゆっくり滞在したかったなと名残惜しみつつ、また次回。

大好きだ、Villa Mayor!