2010年2月4日木曜日

Empanada de estilo Pili ☆☆☆

お友達のソラジャのママ、ピリさんにエンパナダのレシピをいただきました。ピリさんはこの間ガッチャスを作ってくれた人です。

ガッチャスを食べに行った日、お宅にうかがったら入り口からいい匂いがして何かなぁと思ったら、キッチンに3つも大きなエンパナダが作ってあって、封筒に入れたレシピをくれました。頼んでおいたのを覚えていてくれたことにも感激、さらに好きなエンパナダ持って帰っていいよ!といわれてさらに大感激♪


これがいただいたエンパナダですが、縦30センチ・横50センチくらいある巨大なモノでした! とはいえ、旦那と2日くらいでぜ~んぶ平らげちゃったんですけどねー。。

エンパナダというと、私のまわりではこのようにパイのような形で出てきます。どうやらこれはガリシアスタイルのようです。エンパナディージャというと、半月型の小さなものが出てきます。この小さな半月方のは、オーブンで焼いたものと脂で揚げたものとあるようです。

近所ではatúnのエンパナダを売っていることが多く、なぜかお肉のエンパナダになかなか出会いません。どちらも美味しいです。けっこう地方色の出るもののようで、本来は中身に色々なバリエーションがあるみたいです。お祭りで地方のパン屋さんが屋台で出張してくると色々試せるので楽しみの一つですが、高いのが難点。。。

ではでは、さっそくいただいたレシピを紹介しましょう♪

材料:
  • パイ生地 2枚 
  • 玉ねぎ 3個
  • 赤パプリカ 1個
  • ニンニクのみじん切り 2かけ分
  • 卵 2個
  • 牛ひき肉 300g
  • トマトソース(と書いてあるけどピューレでよいと思う) 1カップ
  • パセリのみじん切り 適量
  • オリーブオイル

作り方:
  1. ボールにひき肉、卵1個、ニンニクとパセリのみじん切りを入れ、よく混ぜて置いておく。(書いてないけど、ここで軽く塩コショウしてもいいかも)
  2. 熱して油を引いたフライパンに、荒みじんにした玉ねぎと赤パプリカを入れ、弱火でこげ色をつけないいようにゆっくりと炒める。軽く塩をする。
  3. フライパンの中身がやわらかくなったら、そこにボールに混ぜておいた肉を加えてよく混ぜ、火を止めてトマトピューレを加えて混ぜる。これにて具の準備完了。
  4. 天板にオーブンシートを引き、パイ生地を1枚置く。
  5. 残っている卵1個を器に割ってときほぐし、パイ生地の縁に2㎝幅に刷毛で塗る。
  6. 中に入れる具を全てのせ、もう一枚のパイ生地をかぶせて、先ほど塗った卵を糊にして2枚のパイ生地の端っこをくっつける。
  7. パイ生地の表面全体に卵液を塗り、空気穴をフォークなどで突っついて開ける。
  8. 200度のオーブンで約20分ほど焼いたら(パイの表面がいい具合に焦げたら)出来上がり♪

これまた高カロリーなんですけどね、美味しいんですよ~~☆☆☆
既に旦那からこのレシピを試せ試せとうるさく言われておりますです、ハイ。週末にでもやってみるかな。出来上がり見本とも言うべき、いただいてきたエンパナダは本当に美味しくて、具もとってもジューシー。

上記は私が原文を見て適当に訳しましたので、疑問・質問があると言われてもお答えできませんので悪しからず~(爆)。いただいたレシピの原文も載せますから、スペイン語がわかる人はそっちを見たほうがいいかもしれません。。。


¡Que aproveche!

ピリさん、ありがとう!

2010年2月3日水曜日

Auditorio Nacional de Musica


先日、お友達に誘われてクラシックコンサートに出かけました。場所はマドリッドのAuditorio Nacional de Musica。初めて行くところです。そういえばクラシックコンサートに行くの、久しぶり。

Música y Naturalesaという題で、指揮者は中国人のTan Dun氏、ピアニストも同じく中国人のLang Lang氏で、スペイン国立オーケストラの演奏。曲目はどれもTan Dun氏のオリジナルで大変個性的で美しい曲ばかり。演奏法も使う楽器も独特でしたが、素晴らしかったです。前衛クラシックを聴いてあまりよいと思ったことがないのですが、作曲者がアジア人のせいか何か通じるものがあったのかなぁ、好きでした。そしてこの若いピアニスト氏がアンコールで弾いてくれたショパンが絶品、会場全員がトロケました~☆☆☆。もっと聴きたかったなぁ。

ところで私は全く知らなかったんですが、この中国人のお2人は大変有名な方々ではありませんか。名前のところにWikipediaのリンクを張ったので、興味のある人は見てみてくださいね。友人によれば、この2人の来西と公演はこれが最初で最後だろうとのこと。いいもの聴かせていただきました♪

会場のAuditorio Nacional de Musicaは、日曜日の公演を少し割り引いてくれます。今回私達は13€で聴きに行くことができました。 会場はサントリーホールみたいな感じ。やっぱり生の音はいいですね。

ただしスペイン人はクラシック音楽鑑賞のマナーが悪いので、その辺は理解したうえで行ったほうがいいです。 かなりうるさい。もしクラシックファンの人だったら、この視聴環境にはキレちゃうかも。私の場合は演奏が始まってもしゃべくってるばばぁが真後ろにいて、しかも何回もやるので、毎回睨みつけてしまいました~。このマナーの悪さは一緒に行った友人も嘆いていて、クラシックだけでなく、演劇でも何でもそうなんですって。

とにもかくにも、やっぱり生の音で聞くクラシックは格別。さっそく旦那は会場の年間公演表をもらってきてしげしげと眺め、「ほほぅ、これとこれとこれは来なくっちゃ。。。」とか何とか言っていたので、今年はここの公演に何回か行くことになりそうです(嬉♪)。こういう文化的な活動を低価格で見たり聴いたりできるのはありがたいことです☆

Gachas

ガッチャス、というスペイン料理をご存知ですか?

先日お友達のご両親の家に寄らせていただいたときに、お母さんの名物料理なの!と出していただいたのがガッチャス。このお料理、そもそもはカスティーリャ・ラ・マンチャ地方の農民の冬の食べ物で、お昼に野原で火をたいて作ったそう。材料はとてもシンプルで、安価で高カロリー。貧しい暮らしをしていた農民はこの料理で身体を温め、エネルギーを安く手に入れることができました。


粉は小麦粉ではなく、Almorta(アルモルタ)という豆の粉。エンドウ豆の一種のようですが、この豆には神経毒があって、長期間食べ続けるとラチリズムという病気になるそうです。実際にスペイン内戦後、この豆以外何も食べるものがなく、しかたなくガッチャスを食べ続け、神経症になった人がたくさん出たそうです。

ガッチャスはもちろん小麦粉でも作れます。でも今回は伝統料理体験と言うことで、このお豆の粉で作ってもらいました。

さてその作り方はいたって簡単で、ベシャメルソースを作る要領。まずは粉をオリーブオイルでよくいためます。(一番のポイントはここかも)


炒まったらパプリカを少々加えてさらに炒め、ベシャメルソースを作る要領でお水を加え、まぜまぜしながら熱します。


お水は様子を見ながら加えて、やわらかいクリーム状にします。6人分だったのでかなり大きなフライパンでやったんですけど、お水は1~1.5リットルくらい使ったかも。


ポテトフライと一口大の豚バラ肉を炒めたものを加えて、塩で味を調えてさらに熱し、表面にふつふつと肉やポテトの脂が浮いてきたら出来上がり。


超~~~高カロリー食の出来上がり! ポイントは熱いうちに食べること。

このガッチャス、旦那さんも過去に一度しか食べたことがないそうです。もちろんレストランで食べるようなメニューではないので、おうちに作る人がいない場合、今ではスペイン人でもお目にかかることがなかなかないお料理だそうです。こういう意味不明にカロリーの高いご飯が大好きなんですよね、スペイン人(笑)。食卓にはこのまま出して、パンですくいながら食べます。

さて、いっただっきま~す!と言ってから5分経過すると・・・


そして10分後にはこうなりました。


ご馳走様でした!(早っ)

この後、自家製のプリンも出してくれました。作った本人は「ちょっと固まりが悪かったのよ・・」とコメントしてましたが、美味しかったです☆ ピリさん自身はちょっぴり恥ずかしそうだったので、小さく紹介しますね。


ガッチャスを作ってくれたピリさんは、エンパナダの名人でもあります。先日お会いしたときに是非レシピをください!と言ったらありがたくも書いてくださったので、次回はそのレシピを載せたいと思います♪