2009年11月19日木曜日

Museo Sorolla ソロリャ美術館



Joaqín Sorolla というバレンシア出身のスペイン人画家の美術館に行ってきました。日本語ではソロリャと書くかな? Wikiで見たら日本語ページがなかったのであまり有名ではなさそうですが、とても素敵な絵を描く方で、特に光の表現がすてき。スペインでは大変有名で、人気のある画家さんです。絵は上に美術館HPのリンクをしたので、そこで見てみてくださいね。

美術館はマドリッドにあり、Sorolla一家が住んでいた邸宅をそのまま美術館として残したものです。かなり大きな敷地に大きな邸宅とお庭。お庭はSorollaがデザインしたそうです。入り口から素敵ですが、壁のせいかあまり目立たず、油断すると見逃しそうな感じです。



お庭はきっちりデザインされてタイルやレンガが敷き詰めてあり、木々の緑と住まいとのバランスが素敵。木はそれぞれ名前が表示されていて、何年にSorollaが植えたなどと書いてありました。上の噴水付きの池はアルハンブラ宮殿のヘネラリフェを模したものだそうです。



3つに分けてデザインされたお庭を進んでいくと、美術館の入り口。素敵です。この人、タイルとか陶器が好きだったみたい。タイル使いはとても凝っていて、陶器もたくさんコレクションしていたようです。

絵は風景画と人物像が半々くらい。かなり巨大な絵が多いです。絵が美しいだけに大迫力です。人物画は家族をモデルにしたものも多く、特に奥さんのこと大好きだったのね!というのが微笑ましく伝わってくるくらい奥さんをモデルにして美しく描いています。奥さま、すごく美人☆

しかし気がつくと貸し出し中のものがあるよう。どうやらバレンシアにてソロリャの展覧会が開かれている模様で、そこに出張しているのかな。残念だけど、また足を運ぶ理由ができたと思えばよしとしよう。。

マドリッドは美術館天国なのでたくさんありますが、プラドやレイナ・ソフィアのような大きなところだけでなく、こういう1人の画家をピックアップしたこじんまりとした美術館もお勧めです。

ちなみに土曜日の午後は入館無料。メトロのlínea1のIglesia(イグレシア)駅で降りるとわかりやすく、すぐたどり着ける上に、駅から美術館までの道のりに、かなりよさそうなバルがたくさん立ち並んでいて、お茶に困りません。私達は別の駅から美術館に行ってしまい、帰りにそのことに気がつきました。残念。どのバルも雰囲気が良く、メヌ・デル・ディア(お昼の定食)も看板が出ていたので、お昼ご飯も試す価値アリと見ました。

美術館住所: General Martínez Campos, 37

日本食で大失敗。。



先日、旦那がマドリッドでラーメン食べられるところがあるらしいから行ってみよう、と言うので物見遊山に行ってきました。

場所はすぐに見つかり、さっそく入店。入り口には初老の板前姿の日本人男性、が、、、その他大勢いる調理人やウェイターは全て中国人。。うーん、いやな予感、と言ったのは私だけでなく旦那も。やっぱり日本食のレストランならば、日本人メインでいてほしいなぁ。。

入ってみると、お客の入りは悪くない。握りらしきモノがお皿に乗ってくるくる回ってる。入り口近くの席と、もう少し奥の席を同時に勧められ、迷わず奥を選択。その日北部では大雪が降り、マドリッドも小雨がぱらつき超寒かったんです。。。

メニューを一通り眺め、いやな予感は拭い去れずもここまで来たんだからと、予定通り2人ともラーメンを注文。旦那はとんこつ、私は味噌。試しに餃子も1皿。

ラーメンはそれほど時間かからずに運ばれて来ました。すいませんが写真を撮る気にもなりませんでした。麺が、、、・・・何これ、まるでプラスチックで出来たサンプルみたい。カップラーメンのほうがマシか?

とりあえずスープを一口。・・・、出汁も何もあったもんじゃありませんね。味がない。味噌はかなりレベルの低い味噌汁の味噌?っていうんでしょうか(しかも白味噌?)。ごめんなさい、褒め言葉が見つかりません。旦那のとんこつも薄~いスープで「うーん・・。(凹)」と言う感想で終ってしまいました。しかも回転寿司を食べさせたいらしく、量が少ない。ま、多くても困るけど(笑)。とにかく大変残念としかいいようがないものでした。。。

食事中、ほとんど会話もなく、「早く終わりにして行こうよ」みたいな(笑)。これがねぇ、結構なお値段で。全部で30ユーロ近く払いました。もう本当にがっかり。唯一の救いは、餃子がまぁまぁ美味しかったこと。でも自分で作れることを思うと、プラスポイントにならず。。。

こちらにある日本食レストランについていつも思うことがあります。それは、何故ちゃんとした日本食を出さないの?ということ。別に日本人の調理人がつくらなくてもいいけれど、ちゃんとした味のものを出さなくていいのか!?と思うのです。こんなインチキな日本食を日本の味だと思われたくない!とついつい思ってしまいます。多分、こういうレストランで料理を作っている調理人たちは日本人ではない上に、実際にいかなる日本食も食べたことがなく、本物の味を知らないのでしょう。だから改良しようがないのです。

でも今どき日本食人気ですからねぇ。日本に行ったことのないスペイン人の中の日本のイメージって、この料理みたいなんだろうかと思うとゾッとします。

そのことをスペイン人の知り合いに話したら、プラド美術館の近くにあるレストランは結構いけるよ、と言われました。ちゃんと日本人の知り合いに紹介してもらった所だから、というコメントを添えて(笑)。インターネットで見たら、確かにまともな感じ。でも高い!

懲りたのでしばらく行かないと思いますが(笑)、次回はそこへチャレンジしてみようと思います。

2009年11月18日水曜日

今年のオリーブが出来上がりました。



ご無沙汰のブログです。

先日、とうとうオリーブに味付けをしてきましたので、その様子をご報告。バケツ2つ分、1週間違いでオリーブを収穫しましたので、味付けも1週間違いで行いました。上の写真は先に収穫した分で、家に行ってみたら、おとうさん待ちきれなかったようで味付けしてありました!(笑)

もう1つのバケツを見ると、もうアクが抜けたので水が綺麗。まずはそれを捨てまして、こんな感じ。



ここに新たに水をたっぷり入れ、塩をスープスプーン4~5杯、大き目の皮付きのにんにく4・5かけ、生のオレンジの皮1個分、ドライハーブを入れます。今回のドライハーブはタイム、ローズマリー、フェンネル。前回はフェンネルなんて入れた? ローレルとか入れなかったっけ? ま、スペイン人のことなんで、こういう選択はかなり気分に左右されます。



上記のものを全部入れました。真ん中にある白い袋あるでしょう。前回のオリーブ作りでは、お友達が近くの森から採ってきてドライにしたという素晴らしい頂き物を使ったのですが、今回はそのような貴重な天然自然の手作りハーブは残念ながらなく、市販の粉状になったドライハーブを使ったので袋に詰めたんですが、なんとこの袋は使い古した洗濯ネット! 「私いいもの持ってる~♪」とおかあさんが持ってきたのがこの洗濯ネットで、ちょっと個人的に衝撃でした。。。(汗)

 さて肝心の出来栄えはというと、、、
金賞をいただけるくらいに褒められました♪

実はおとうさんのホアンホさん、大きな実が付いている木が終って、小さな実しかついていない木からも収穫する私を見ながら「そんな小っこいのを採っても果肉がなくて美味しくないのに・・・。」と思いながら見ていたそうです。どうりでいつも「もう帰ろうゼ~」って催促に来たわけだ(笑)。でも予想外に美味しくてビックリしたみたい。

さて味付けが終って、しばらく経ってから彼らのお宅へ行ってみたら、
あれれ、、バケツがない??

上出来具合に喜んだおとうさんとおかあさんは、なんと使い捨ての蓋付プラケースを買ってきて、バケツ1杯分を全部仕分けて、お友達に配ったんだとか。。「うちの日本人の嫁が作ったのよ!」とか言いながら。。。(あぁ~~、やられた。。 笑)

をいをい、このオリーブはクリスマスに家族全員が集まるときのためにつくったんじゃなかったっけ?? 残りがバケツ1杯分じゃ、絶対クリスマス前に食い尽くされてなくなっているに違いない。。かわいそうに、オランダに住む旦那の義姉夫婦は食いっぱぐれるぞぃ。旦那と2歳の娘はオリーブ大好物なのに。。。

というわけで、ありがたくも美味しくできて嬉しい限り。

去年はムシに食わた実が多くて出来なかったオリーブ作り。オリーブの木に「来年は元気な実をつけてね。また採りに来るから。」と言ったんですよね。その効果が出たのか、今年はどの木も枝がしなって、木自体が困るくらい実をつけてくれました。

今度フィンカへ出かけて木にお礼を言いに行くつもりです♪