2009年2月26日木曜日

春の訪れ




















1月の大雪騒ぎは過ぎ去り、強いスペインの太陽光線が戻ってきました。

1月からずっと寒くてぐずついた天気から脱却できずにいましたが、
ここ2週間安定してお天気の日が続いているところです。

そんな中、発見したのはアーモンドの花。

日中は暖かいとはいえ、まだまだ朝晩は冷え込む季節。
どこの木も芽や蕾を膨らませても、いま少し温度の上昇を待っている状態なのに、
この木は日当たりのいいところにいるせいか、気前よく咲かせてしまったようです。

午後の出勤途中に慌てて撮ったので、少しピントが外れてますが
春らしいピンク色を皆さんにおすそ分けします♪

2009年2月16日月曜日

Arroz Negro




















土曜日は私たちにとってはバレンタインデーというだけでなく、
恥ずかしながら結婚記念日でもありました♪

というわけで花束に終らず、お昼はレストランへお出かけ♪

最近、お義母さんに連れて行ってもらったお店で、
おぉ、アルカラにもこんなレストランがあったか!と久々に感激したレストランです。

アルカラには残念ながら小洒落て美味しいレストランがあまりありません。
全国紙のグルメ批評にもそのような記載が見られたこともありますので確かです(笑)
残念すぎる。。。

愚痴はさておき、こちらのレストランは「Arrocerías」というだけあって、
パエージャ(パエリヤのことをスペイン語ではこのように発音します)
などのご飯物が得意なレストランで、
お店が立ち並ぶ通りのパティオになっている部分にひっそりあります。

14時の予約で、2階の窓際の席でしたが、
まだスペインでは土・日のお昼には早い時間で、なんとお客さんは私たちのみ(笑)

ま、静かで結構と、まずはメニューに目を通しつつ白ワインを注文。

白ワインと一緒に出てきたお通しがこちら。
















小さな器に入った赤いものは、多分、、、(以下旦那と私の推測)
トマト、ニンニク、パプリカ、鱈、ゆで卵のみじん切りなどが入ったペースト状のもの。
これをトーストしてあるパンに塗って食べます。
魚臭くないのに鱈が主張していて美味♪

さて、私は食べたいメイン料理が決まってました。
それはArroz Negro。
いわゆるイカ墨のリゾット。

旦那もこの案に賛成、ワインも注文したので、問題は前菜のみ。

散々メニューを見回した挙句、私はカリカリな鶏肉とオレンジのサラダ、
旦那はレストラン特製のパテという2種類に決着。

まずテーブルにお目見えしたのは特製パテ。
















真ん中一筋の赤っぽいオレンジっぽいソースは、トマトのジャム。
端にあるのは甘く黄金色になるまで炒めた玉葱。
パテは自家製だけに、市販のようなペースト状ではなく
素材が全て荒微塵のような状態でまとまっており、食べ応え満点。

これらを全部合わせて口へ放り込むと、極楽、極楽♪

お次は私の選んだサラダ。




















このサラダのドレッシングにちょっとビックリ。
だって、ゴマドレッシングだったんですよ。
スペインではゴマを売っていることすらほとんどありません。
誰か日本の胡麻ドレ試したのかな?

非常にあっさりしていて、油の量が少なく (これもスペインでは驚異に近い)
マスタードと合わせている模様。。
今度家で研究してみようと思いました。

そしてとうとうお待ちかねのArroz Negro 登場!
















平たいパエリヤ鍋ごと持ってきて、「できましたよ~」と見せてくれてから、
グワシグワシと、お鍋を全体に混ぜた後、お皿にとってくれます。


Arrocerías (米料理専門店)というだけあって、
専用のフォークはこんなのが出てきます。

いちいち凝っているところもイイです。

こういうレストランが他に中々ないのは
残念な限り。

ま、一軒見つけただけでも御の字ですな。。



さて、一口食べただけで非常に良い出汁を吸っていることがわかる Arroz Negro は
もちろんそのままで非常に美味しいのですが、「スペイン的」には
ここにアリオリ(ガーリックマヨネーズ)をちょこっと垂らして混ぜていただきます。

あぁ~~、今日は本当にここへ来てよかった♪♪

と顔が二人してほころんでしまう瞬間でした。(笑)

大した量に見えずとも、お腹に重くのしかかるのがご飯物、、、
でもデザートを逃すわけにはいかない!

ケーキ、フルーツ、シャーベット、アイスクリーム、チョコレート何とかスペシャル・・・
の中から私たちが選んだのはシャーベット2種類。
















こちらも自家製とお見受けいたす。。

白はレモン&カバ(Cava)、ピンクはいろいろな種類のベリー&カバのシャーベット。

ねっとりやわらかくて、
溶けているような、ちゃんとシャーベットのような絶妙な食感であります♪

これにコーヒーと、チュピートという小さなグラスに入ったお酒が出てお仕舞い。
(余談ながら、このチュピートが唯一いただけなかった。。 ま、タダだからね)

食いしん坊2人は大満腹・大満足、ご馳走さま!
すばらしい記念日のお食事でした。

この後、ふらりふらりと気分よく歩いて帰り、ちょっぴりシエスタ。

夜はまたぞろ出かけて、噂の映画「ベンジャミン・バトン」を見に行きました。

ブラッド・ピットが何かと話題と思いましたがこの映画、
実は相手役のケイト・ブランシェットが一番すごかったです。

長くて(3時間近い)途中退屈、という批評も見かけましたが、良い映画でしたよ。

締めは近所のBarで一杯。

予想以上にすばらしくハッピーな1日でした♪

さてさて、この日行ったレストランはチェーン店のようなので、
スペインにいらっしゃる方、是非お試しあれ。

アルカラでは平日、多少お手軽な金額のランチをやっていて、
Arroz Negro も食べられます。

下にリンクを張るので、行き先にお店があるか見てみてください。

ランチの 1º plato はたくさんの種類の中から選べて、
しかもハズレはないと思われます。

2º plato は是非にもご飯物を頼むべし。これまたたくさん種類があります。
ただしお2人様からでないと作ってくれません。

ランチ料金には飲み物、デザート・コーヒー・チュピートもついてましたよ。

Tapelia
Arrocerías de Alicante
C/ Ramón Y Cajal 8 - 10 (patio)
Alcalá de Henares

2009年2月14日土曜日

San Valentín

今日はバレンタインデーですね!
もちろんスペインでも「El día de amor」です。

チョコレートを愛する男性に贈るのは日本の文化(?)ですが、
スペインでは男性が女性へ花を贈るようです。

この時期はお花屋さんに真っ赤なバラがたくさん並びます。
昨日も大きなバラの花束を抱えた女性に道ですれ違いました。

というわけで今日の朝、私にも花束が届きました♪
















バラではなく、大きなユリの花束でした。
あからさまな赤いバラの花束には、ちょっと抵抗があるらしいです(笑)

私はお花が大好きなので、どんな花束でもウェルカム!

スペインでは日本のように気軽に切花を買えるところがなく、
花の種類が少ない上に高いという、花好きには大変残念な国です。

なので、旦那さんはこういう日に奮発してくれます♪

ところで、こちらのお花屋さんではちょっと驚くことがあります。
切花を買うとき、切り口に水を含ませたものをあてがってくれません。
ただでさえ空気が乾燥してるっていうのに、切りっぱなしで渡されます。
これ、日本人の私にはビックリなやり方。。

バレンタインデーのような、たくさんの人がお花を注文する日は
当然どこのお花屋さんも前日から花束を用意しますが、
こういう場合も作ってほっぽかれている模様。。。

というわけで前日からカラカラ状態のかわいそうなお花たちを
水を張った花瓶に入れてやってしばらくすると、ふっとゆるんでホッとした表情に。

さて、今度は切花を生けた後の扱いのお話。
これも、スペインではちょっと違う感覚をお持ちの模様。。

例えば、バラの花束を生けて
数日ごとに水を換えるのはもちろんするみたいなのですが、
水を換える際に切り口を新しくしてあげることはなく、
花がしおれようとみすぼらしくなろうと、かなり長いこと飾るのです。

あるときお義母さん宅のサロンに、立派なバラの花束をもらったと生けてありました。
まだもらったばかりで、それはそれはゴージャスな様子だったんですが、
かなり経ってから訪ねて行ったときにも全く同じ状態で生けてあり、
花はどう見ても終わりを迎えてみすぼらしくなっていました。
(あえて言うと、ドライフラワーにしようとして失敗したかのような様でした)

それでも捨てずに飾ってあるのです。

いったいどの時点で捨てるのがこちらの常識なのかはわかりませんが、
日本では絶対にお見かけしない有様で、びっくりしました。

他の家でも同様の状態で飾ってあるのを見たことがあり、
これがスペインの常識なのかもしれない・・と思った覚えがあります。
ま、そう判断できるほどの数を見てはいませんが。。。

こういうちょっとしたところにも文化の違いが見られて面白いですね。

というわけで、今日はサン・バレンティン。

バカバカしい値段はいただけませんが、
日本にいた頃は毎年伊勢丹のチョコレートフェアに行くのが楽しみでした。

私は結構チョコラティーナです。

誰にあげた・もらったではなく、
日本では世界中の素晴らしいチョコレートを楽しめるのは羨ましいなぁ。。

私たちは今日の朝、日本から届いた
母のチョコレートケーキでバレンタインデーをお祝いしました♪
















ママ、ありがとう!