2008年12月26日金曜日

冬の空
















日本は寒波が来て寒くなっているようですね。

面白いことに日本に寒波が来るとき、スペインも寒くなります。

シベリアだか北極だかから発生する寒波は3方向へ行くそうですが、
そのうちのひとつが日本、もうひとつがスペイン方向へ吹くそうです。
だから日本が寒いとき、スペインも寒いと。

上の写真は、ある寒い日の朝。

私の住んでいるところは背の高い建物があまりないので空がよく見えるのですが、
夜明けごろから10時くらいまでによく美しい空模様を見せてくれます。
特に寒い日はきれい。

先日寒~い朝の出勤時には、まだ地平線から顔見せない太陽が
真っ暗な空にいくつも交差する飛行機雲をピンク色に染めて
暗闇に浮かびあがる教会のシルエットと合わせて
それはそれはきれいな風景を見せてくれました。

暗すぎて写真に取れず、お見せできないのが残念。。。
ゴメンね、1人で楽しんで(笑)

でも、よく考えればあの時立ち止まって
じっくり空を眺めてたのって、あたしだけだったなぁ。

何だか1人で得しちゃった!
と思ったけど、普通の人は空模様なんて気にしないのかな。。

私は個人的に忙しい中でも、ほんの一瞬自然が見せてくれる美に気づいて
楽しめる心の余裕があるといいなぁと思うほうなんだけど。

スペインも今年は珍しく寒い冬で、11月から最低気温0℃とか当たり前。
だいぶ慣れてきたけど、出勤時にマイナスだとやっぱりキツイです。。(寒っ)

皆さん、暖かくしてお過ごしください。

コチニージョ de 大喧嘩

25日は旦那の実家でのクリスマス・ランチにお呼ばれ。
メインはCochinillo(コチニージョ)と前々から宣言されていました。

コチニージョはセゴビア名物の子豚の丸焼き。
私がまだ食べたことないと言ったので、このメニューになりました。
















これも、お義母さんは調理済みのものを用意したとポーズ。

この写真もよく見ると結構グロテスクだけど、
スーパーの肉売り場で、調理されてない子豚が
縦に真っ二つになって売られているのを見るのも結構ドキッとします。
特に切られた側。。

この間も田舎に行ったとき、「朝撃ったウサギだ。やるよ」
って、血まみれのビニール袋もらったっけ・・。

ま、慣れてないもんで(笑)

別の日には私の前に並んでいた奥さんが、
肉売り場のウィンドウにあったまっぷたつの子豚を見て、

「ん~、おいしそう♪ それ、ちょうだい♪♪」

というのを見て、ちょっと引きました。。
こういうとき、
切り身のパックを買うのが常な日本人であることを実感するんですよね~(笑)

さて、お義母さんのコチニージョ、
私が到着した頃にはオーブンに焼かれ中で、よい香りがしてました。

ところがテーブルに出てきたら、お義父さんと長女ラケールから大ブーイング発生!
















私はそもそもコチニージョがどんなものか見たことがなかったのでわからず、
ラケールの旦那、オランダ人のジェローンと2人で「?」。

何が悪いんだかわかんないうちに、
あっという間に状況は悪化して、雷音が轟く大喧嘩に発展!

しまいには顔が引きつるほどの雷鳴で、思わずジェローンと私はドン引き。。。

どうやら、ソースを作ってかけちゃったのがいけなかったみたい。

「皮をパリッパリに焼いて中はふんわりお肉♪」

というのがコチニージョの鉄則なのに、
お義母さんはなぜか誤ってソースをドバっとかけちゃったらしい。

ソースをかけた瞬間にしまった!と思ったらしいお義母さん。
料理を出すときに最初から誤りを認めて
素直にゴメンと言っちゃえばよかったのに、言わないで
何もなかったかのように「美味しい料理よ!」と出したもんだから
皆に突っ込まれて、収拾がつかなくなってキレちゃった。。

それに皆さん同じテンションで応酬。
あ~らら。。

もー、クリスマスなんだからさー。
みんな仲良く食べようよ。

お食事始める前はみんなでクリスマスのお祈りとかしたのに
全然敬虔な気持がなくなっちゃったじゃんか(爆)

食べ物の恨みは怖い(笑)

残念ながら皮は食べられなかったけど、お肉はふわふわで美味しかったです。
きっとクリスピーな皮はさらに美味しいに違いない!

お義父さん、
次回はお義父さんがちゃんとお肉屋さんで子豚買って、ゼロから作って~
(お義父さんは出来合い嫌いで、ゼロから作るほうが得意)

期待してるよ♪

2008年12月25日木曜日

Feliz Navidad 2008




















今年、私的には何だかあっという間に過ぎて、クリスマスを迎えました。。

例年、スペインの実家ではスペインの伝統に従い
1月6日の Reyes Magos にプレゼント交換をするのだけど、
今年はみんなの都合により、24日の夜になりました。

クリスマスにはいつも入り口にツリーが飾られるのですが、
今年はそこに全員分のプレゼントを飾ったところが上の写真です。

この大量のプレゼントを開けるときには大混乱!
特に今年1歳になった甥っ子と姪っ子は
プレゼント交換の大騒ぎにビックリして右往左往、
おもちゃをたくさんもらったのに半べそでちょっとカワイソウでした(笑)

この大騒動が終ったらお待ちかね、クリスマス・イヴのディナー。

いつものようにワインを開けて、ハモン、ロモ、チョリソー
チーズ、オリーブ、ランゴスティーノ(ゆでた海老)がテーブルにずらり。

今年のハモン・イベリコはどこで買ったのか、すごく美味しかった♪
噛むと香ばしい栗のような香りがして、ん~最高!
(スペインの高級豚・イベリコ豚はドングリを食べるので、香ばしい香りがします)

















今年のワイン(赤)は Ribera del Duero でした。
スペインワインは Rioja が有名ですが、
私は Rioja より香りも口当たりも軽い Rribera del Duero のほうが好み。

その後、熱々のスープが出た上に、
レタス、グラ、スモークサーモン、小エビ、ツナ、パイナップルなど
3種類のソースを好きに組み合わせるサラダが出て、
メインディッシュは「Capón (カポン)」。

















鳥を1羽丸ごと、お腹をきれいに出したところへ
肉やドライフルーツなど、いろいろな材料を詰めてオーブンで焼き上げたもの。

お義母さんは小さな子供たちの面倒を見る合間にパーティの用意するので、
これは出来合いのものをオーブンに入れて完成させたもの。

日本のおせち料理のように、
スペインにはクリスマスディナーセットが売られています(笑)

このカポンは結構しょっちゅう登場するんだけど、なかなか美味でお気に入り。

お腹いっぱいになった後は、デザートのお菓子。
トゥロン、ポルボロン、チョコボンボンなどに加えて、去年も紹介したロスコン

生クリーム入り、チョコクリーム入り、クリームなしと3種類並びましたが
経済危機の最中ですから、去年より大きさは控えめでした(笑)
それでも1回では片付かない量でしたが。。

最後に Moscatel (モスカテル/デザートシェリーの一種)とコーヒーが出て終了。

いただいたモスカテル、甘くて美味しかったです。
個人的にスペインのお土産はワインより、シェリーがいいなぁと思います。
種類も豊富で味や香りも色々あるので、選ぶのも楽しいですよ。
ただし、シェリーを生産している会社はみんなイギリス資本ですが。。。

というわけで、クリスマス・イブは無事終了☆

2008年12月2日火曜日

パンプローナの続き、サン・セバスティアン
















このところ完全放置プレーになっていたご無沙汰のブログです(汗)
忙しすぎました。。。

更新できない間に秋を通り越し、すっかり冬になってしまいましたが、
めげずに9月に行ったパンプローナの続きを・・・。

パンプローナを堪能した翌日は、朝早くからバスに乗って
サン・セバスティアンというビスケー湾に面した海辺の街に行きました。

バスに乗っていたので写真が取れなかったのだけど、
パンプローナからサン・セバスティアンまでの道のりの景色がすばらしかった!
山を越えていくんだけど、ほとんど家がない緑深い山道。
ところどころ山の斜面に見える家は
家畜を管理するのに使っていると思われる古い石造りのもので、
牛や羊や馬が散らばって、まさにアルプスの少女ハイジの世界。

山を越え、たくさんのトンネルをくぐり抜けて約1時間、サン・セバスティアンへ到着。

山中は曇っていたので、パンプローナでも天気悪かったし、
やっぱりここも曇天で寒いのかと思いきや、
ラッキーなことに時間がたつにつれてよい天気になりました♪
逆に暑くて困ったというオチ(笑)

街の端っこにあるバスステーションから栄えている海辺までは歩いて15~20分。

この辺はバスク地方と呼ばれるところで、スペインの中でもかなり豊かな所です。
街を見ても、お金持ち!って感じ。

モデルニスモ建築はガウディなどの建物があるバルセロナが有名だけど、
なんとサン・セバスティアンの中心地区の建物は
ほとんど全部が地区100年前後のモデルニスモ建築のマンション!

こんな素敵な入り口のアパルタメントがゴロゴロしてました。




















ご大層なマンションが並ぶ、素敵な散歩道↓
















日曜なので静かな街中↓
















散歩の途中に見つけた教会↓
















途中バルへ寄って朝ごはん。

朝ごはんのバルを少し行くと海が見えてきて、そこはLa playa de la Concha。
帆立貝の形をしたビーチという意味で、一番最初の写真がそう。

この日はボートレースが行われていてテレビ中継は来てるは大盛況で、
砂浜以外のビーチ周辺は区切られていて、お金を出さないと近寄れない状況でした。

座るところもないし、旦那がなにやら見たいものがあるというので、
ビーチ沿いを歩いて向こう側へ移動。

なんだか街や住人のお金持ちっぷりと海のある感じが、
鎌倉・葉山辺りの雰囲気です(笑)

旦那の目的地、意外に遠く
日差しが強くなって暑くなった私はブツブツ。。。
着いてみるとすごい岩場でした。




















何でも有名な地形を利用したアートなんだそうですが、
規模がでかすぎて、カメラにおさまりませんでした・・。

それよりもこの写真を撮った場所、
実はこのゴツゴツした岩場からかなり高いところで、
キワに腰掛けて写真を撮ってました。
何とかと煙のクチで、高いところ好きなほうですが、
海が荒れててちょっと怖かった(汗)

既に冬の日本海並み↓ですが、冬はもっと激しく荒れてテレビに出ます。
















途中腰痛モチの旦那の様子が怪しくなってきたので
早々に切り上げ、海辺のお散歩大会は終了。

別に何を見たとか観光したわけじゃないけど、楽しく過ごしました。

パンプローナに戻り、最近そこへ引っ越した友達とくっちゃべった後は
旅行の最後の夜だからと、旦那がレストランに連れて行ってくれました♪

バスクではお肉を頼むとスリッパのようなサイズで出てくる!
と旦那はウキウキ。(これが狙いだったのか?)
私は恐れをなして魚を注文。
肉は実際とんでもない大きさのが来ました。ただし味は文句なしに美味♪
















肉ばかりでなく野菜も食え、と問答無用でサラダも注文。
これも大当たり!
















最後はもちろんデザートをいただいて、楽しく旅行は終了。

翌日から数日間、旦那はパンプローナに残ってセミナーをこなし
私は先にアルカラへ戻って仕事。

私は夏休みがなかったので、
たった2日とはいえすごくリフレッシュになった週末でした。