2008年12月26日金曜日

冬の空
















日本は寒波が来て寒くなっているようですね。

面白いことに日本に寒波が来るとき、スペインも寒くなります。

シベリアだか北極だかから発生する寒波は3方向へ行くそうですが、
そのうちのひとつが日本、もうひとつがスペイン方向へ吹くそうです。
だから日本が寒いとき、スペインも寒いと。

上の写真は、ある寒い日の朝。

私の住んでいるところは背の高い建物があまりないので空がよく見えるのですが、
夜明けごろから10時くらいまでによく美しい空模様を見せてくれます。
特に寒い日はきれい。

先日寒~い朝の出勤時には、まだ地平線から顔見せない太陽が
真っ暗な空にいくつも交差する飛行機雲をピンク色に染めて
暗闇に浮かびあがる教会のシルエットと合わせて
それはそれはきれいな風景を見せてくれました。

暗すぎて写真に取れず、お見せできないのが残念。。。
ゴメンね、1人で楽しんで(笑)

でも、よく考えればあの時立ち止まって
じっくり空を眺めてたのって、あたしだけだったなぁ。

何だか1人で得しちゃった!
と思ったけど、普通の人は空模様なんて気にしないのかな。。

私は個人的に忙しい中でも、ほんの一瞬自然が見せてくれる美に気づいて
楽しめる心の余裕があるといいなぁと思うほうなんだけど。

スペインも今年は珍しく寒い冬で、11月から最低気温0℃とか当たり前。
だいぶ慣れてきたけど、出勤時にマイナスだとやっぱりキツイです。。(寒っ)

皆さん、暖かくしてお過ごしください。

コチニージョ de 大喧嘩

25日は旦那の実家でのクリスマス・ランチにお呼ばれ。
メインはCochinillo(コチニージョ)と前々から宣言されていました。

コチニージョはセゴビア名物の子豚の丸焼き。
私がまだ食べたことないと言ったので、このメニューになりました。
















これも、お義母さんは調理済みのものを用意したとポーズ。

この写真もよく見ると結構グロテスクだけど、
スーパーの肉売り場で、調理されてない子豚が
縦に真っ二つになって売られているのを見るのも結構ドキッとします。
特に切られた側。。

この間も田舎に行ったとき、「朝撃ったウサギだ。やるよ」
って、血まみれのビニール袋もらったっけ・・。

ま、慣れてないもんで(笑)

別の日には私の前に並んでいた奥さんが、
肉売り場のウィンドウにあったまっぷたつの子豚を見て、

「ん~、おいしそう♪ それ、ちょうだい♪♪」

というのを見て、ちょっと引きました。。
こういうとき、
切り身のパックを買うのが常な日本人であることを実感するんですよね~(笑)

さて、お義母さんのコチニージョ、
私が到着した頃にはオーブンに焼かれ中で、よい香りがしてました。

ところがテーブルに出てきたら、お義父さんと長女ラケールから大ブーイング発生!
















私はそもそもコチニージョがどんなものか見たことがなかったのでわからず、
ラケールの旦那、オランダ人のジェローンと2人で「?」。

何が悪いんだかわかんないうちに、
あっという間に状況は悪化して、雷音が轟く大喧嘩に発展!

しまいには顔が引きつるほどの雷鳴で、思わずジェローンと私はドン引き。。。

どうやら、ソースを作ってかけちゃったのがいけなかったみたい。

「皮をパリッパリに焼いて中はふんわりお肉♪」

というのがコチニージョの鉄則なのに、
お義母さんはなぜか誤ってソースをドバっとかけちゃったらしい。

ソースをかけた瞬間にしまった!と思ったらしいお義母さん。
料理を出すときに最初から誤りを認めて
素直にゴメンと言っちゃえばよかったのに、言わないで
何もなかったかのように「美味しい料理よ!」と出したもんだから
皆に突っ込まれて、収拾がつかなくなってキレちゃった。。

それに皆さん同じテンションで応酬。
あ~らら。。

もー、クリスマスなんだからさー。
みんな仲良く食べようよ。

お食事始める前はみんなでクリスマスのお祈りとかしたのに
全然敬虔な気持がなくなっちゃったじゃんか(爆)

食べ物の恨みは怖い(笑)

残念ながら皮は食べられなかったけど、お肉はふわふわで美味しかったです。
きっとクリスピーな皮はさらに美味しいに違いない!

お義父さん、
次回はお義父さんがちゃんとお肉屋さんで子豚買って、ゼロから作って~
(お義父さんは出来合い嫌いで、ゼロから作るほうが得意)

期待してるよ♪

2008年12月25日木曜日

Feliz Navidad 2008




















今年、私的には何だかあっという間に過ぎて、クリスマスを迎えました。。

例年、スペインの実家ではスペインの伝統に従い
1月6日の Reyes Magos にプレゼント交換をするのだけど、
今年はみんなの都合により、24日の夜になりました。

クリスマスにはいつも入り口にツリーが飾られるのですが、
今年はそこに全員分のプレゼントを飾ったところが上の写真です。

この大量のプレゼントを開けるときには大混乱!
特に今年1歳になった甥っ子と姪っ子は
プレゼント交換の大騒ぎにビックリして右往左往、
おもちゃをたくさんもらったのに半べそでちょっとカワイソウでした(笑)

この大騒動が終ったらお待ちかね、クリスマス・イヴのディナー。

いつものようにワインを開けて、ハモン、ロモ、チョリソー
チーズ、オリーブ、ランゴスティーノ(ゆでた海老)がテーブルにずらり。

今年のハモン・イベリコはどこで買ったのか、すごく美味しかった♪
噛むと香ばしい栗のような香りがして、ん~最高!
(スペインの高級豚・イベリコ豚はドングリを食べるので、香ばしい香りがします)

















今年のワイン(赤)は Ribera del Duero でした。
スペインワインは Rioja が有名ですが、
私は Rioja より香りも口当たりも軽い Rribera del Duero のほうが好み。

その後、熱々のスープが出た上に、
レタス、グラ、スモークサーモン、小エビ、ツナ、パイナップルなど
3種類のソースを好きに組み合わせるサラダが出て、
メインディッシュは「Capón (カポン)」。

















鳥を1羽丸ごと、お腹をきれいに出したところへ
肉やドライフルーツなど、いろいろな材料を詰めてオーブンで焼き上げたもの。

お義母さんは小さな子供たちの面倒を見る合間にパーティの用意するので、
これは出来合いのものをオーブンに入れて完成させたもの。

日本のおせち料理のように、
スペインにはクリスマスディナーセットが売られています(笑)

このカポンは結構しょっちゅう登場するんだけど、なかなか美味でお気に入り。

お腹いっぱいになった後は、デザートのお菓子。
トゥロン、ポルボロン、チョコボンボンなどに加えて、去年も紹介したロスコン

生クリーム入り、チョコクリーム入り、クリームなしと3種類並びましたが
経済危機の最中ですから、去年より大きさは控えめでした(笑)
それでも1回では片付かない量でしたが。。

最後に Moscatel (モスカテル/デザートシェリーの一種)とコーヒーが出て終了。

いただいたモスカテル、甘くて美味しかったです。
個人的にスペインのお土産はワインより、シェリーがいいなぁと思います。
種類も豊富で味や香りも色々あるので、選ぶのも楽しいですよ。
ただし、シェリーを生産している会社はみんなイギリス資本ですが。。。

というわけで、クリスマス・イブは無事終了☆

2008年12月2日火曜日

パンプローナの続き、サン・セバスティアン
















このところ完全放置プレーになっていたご無沙汰のブログです(汗)
忙しすぎました。。。

更新できない間に秋を通り越し、すっかり冬になってしまいましたが、
めげずに9月に行ったパンプローナの続きを・・・。

パンプローナを堪能した翌日は、朝早くからバスに乗って
サン・セバスティアンというビスケー湾に面した海辺の街に行きました。

バスに乗っていたので写真が取れなかったのだけど、
パンプローナからサン・セバスティアンまでの道のりの景色がすばらしかった!
山を越えていくんだけど、ほとんど家がない緑深い山道。
ところどころ山の斜面に見える家は
家畜を管理するのに使っていると思われる古い石造りのもので、
牛や羊や馬が散らばって、まさにアルプスの少女ハイジの世界。

山を越え、たくさんのトンネルをくぐり抜けて約1時間、サン・セバスティアンへ到着。

山中は曇っていたので、パンプローナでも天気悪かったし、
やっぱりここも曇天で寒いのかと思いきや、
ラッキーなことに時間がたつにつれてよい天気になりました♪
逆に暑くて困ったというオチ(笑)

街の端っこにあるバスステーションから栄えている海辺までは歩いて15~20分。

この辺はバスク地方と呼ばれるところで、スペインの中でもかなり豊かな所です。
街を見ても、お金持ち!って感じ。

モデルニスモ建築はガウディなどの建物があるバルセロナが有名だけど、
なんとサン・セバスティアンの中心地区の建物は
ほとんど全部が地区100年前後のモデルニスモ建築のマンション!

こんな素敵な入り口のアパルタメントがゴロゴロしてました。




















ご大層なマンションが並ぶ、素敵な散歩道↓
















日曜なので静かな街中↓
















散歩の途中に見つけた教会↓
















途中バルへ寄って朝ごはん。

朝ごはんのバルを少し行くと海が見えてきて、そこはLa playa de la Concha。
帆立貝の形をしたビーチという意味で、一番最初の写真がそう。

この日はボートレースが行われていてテレビ中継は来てるは大盛況で、
砂浜以外のビーチ周辺は区切られていて、お金を出さないと近寄れない状況でした。

座るところもないし、旦那がなにやら見たいものがあるというので、
ビーチ沿いを歩いて向こう側へ移動。

なんだか街や住人のお金持ちっぷりと海のある感じが、
鎌倉・葉山辺りの雰囲気です(笑)

旦那の目的地、意外に遠く
日差しが強くなって暑くなった私はブツブツ。。。
着いてみるとすごい岩場でした。




















何でも有名な地形を利用したアートなんだそうですが、
規模がでかすぎて、カメラにおさまりませんでした・・。

それよりもこの写真を撮った場所、
実はこのゴツゴツした岩場からかなり高いところで、
キワに腰掛けて写真を撮ってました。
何とかと煙のクチで、高いところ好きなほうですが、
海が荒れててちょっと怖かった(汗)

既に冬の日本海並み↓ですが、冬はもっと激しく荒れてテレビに出ます。
















途中腰痛モチの旦那の様子が怪しくなってきたので
早々に切り上げ、海辺のお散歩大会は終了。

別に何を見たとか観光したわけじゃないけど、楽しく過ごしました。

パンプローナに戻り、最近そこへ引っ越した友達とくっちゃべった後は
旅行の最後の夜だからと、旦那がレストランに連れて行ってくれました♪

バスクではお肉を頼むとスリッパのようなサイズで出てくる!
と旦那はウキウキ。(これが狙いだったのか?)
私は恐れをなして魚を注文。
肉は実際とんでもない大きさのが来ました。ただし味は文句なしに美味♪
















肉ばかりでなく野菜も食え、と問答無用でサラダも注文。
これも大当たり!
















最後はもちろんデザートをいただいて、楽しく旅行は終了。

翌日から数日間、旦那はパンプローナに残ってセミナーをこなし
私は先にアルカラへ戻って仕事。

私は夏休みがなかったので、
たった2日とはいえすごくリフレッシュになった週末でした。

2008年9月15日月曜日

ピンチョス
















パンプローナはピンチョスで有名とのことで、行く前から楽しみにしていました。

ピンチョスはたいていバルなどで小さなお皿に
少量のお料理がのって出てくるもので、串や楊枝に刺さったものです。
語源はバスク語だそうです。(知らなかった)

話がそれますが、バスク語はとても古くてユニークな言語で、
スペイン語とは系統がまったく違い、起源がわかっていないそうです。
習得が難しいことでも有名です。

で、そのピンチョスを目当てにバルの集まっている通りへ出かけました。

1番目は名前に惹かれて注文した真っ黒なコロッケ、
Croquetas de Chipirones (クロケッタス・デ・チピローネス)。

冒頭の写真のイカとイカ墨のコロッケです。

チピローネスは日本語では何ていう種類なのかわかんないけど、
小さなイカで、こちらではイカ墨を使った料理にしてよく食べます。
でもコロッケを見たのは初めて。
とってもクリーミーで美味しかった!

気をよくして、通りにあったバルを一通りはしご。

他のお店は薄く切ったフランスパンにお料理をのせたものが多かったです。
お肉だったり魚介類だったり、それは多種多様なものがあって
こっちは胃袋っていう限界があって、選ぶのに困っちゃうくらいでした。

私たちの出合ったさまざまなピンチョスのいくつかをご覧ください。


















人気だった
バルの様子。

















































最後のバルは照明が暗かったので、
あまり美味しそうに写ってないかな。。。(汗)

このピンチョスのお供はワインやビールをはじめ、
赤いマティーニも人気のようでした。

北部では一口ビールのような小さなサイズで飲み物を頼めるので
ピンチョスをたくさん楽しめます。

そんなこんなで、昼も夜もピンチョスめぐり。
夜は天井からハモンになった豚の脚を大量に吊るしたバルで
旦那が目尻を下げて5つ星ならぬ「5J」のハモンをパクパク。

ハモン(Jamón)のランクは星ではなく、Jで表されます。
その写真が撮れなかったのが残念。。

最後は道端の屋台でChistorra(チストラ)という
ナバラ地方のチョリソーのようなソーセージのようなものを
焼いているところに吸い寄せられ、結局食べ過ぎちゃったピンチョス。

美味ナンバーワンはクロケッタス・デ・チピローネスでした!

2008年9月14日日曜日

パンプローナ

先週末、初めてスペインの北部を訪ねました。

金曜日の夜にマドリッドからバスに乗って5時間。
行き先はパンプローナ。

牛追い祭りで有名であるとともに、エル・カミーノという
サンティアゴ・デ・コンポステーラという街を目指して歩く
キリスト教巡礼の途中の町としても有名です。

1日しか観光時間がないうえ、計画するのが苦手な私たちは
翌日、朝からブラブラと散歩して過ごすことに。

まずは最初は朝ごはんする場所を探しに、
町の中心 Plaza del Castillo の辺りを歩いてみました。

この辺は牛追い祭りのときに走る通りだそうで、その表示を壁に発見!




















赤いのがその表示。
通りの名前はスペイン語とバスク語で表示されています。

その後、矢印の通りを歩いてみると、今度は美味しそうなお店を発見。
しかも人が並んでいる。。。
中をのぞいてみると、箱でお菓子を注文している模様。
会社のお土産はここで買ってみようということで列に並びました。
















ひっきりなしにお客さんがやってくるってことは大当たり?(♪)
なーんて思ってるうちに自分の番が来ました。

皆さん1kg用の箱に全種類のお菓子をちょっとずつ入れてくれるように
と頼んでいましたが、さすがに私は半キロにしました。。。

後日、事務所の皆で食べたら大好評!
スペインのお菓子にしては甘さ控えめで、カフェとの愛称抜群。
もしパンプローナに行く機会があったら、ぜひこのお店を探してみてください。

プラサで一番よさそうなカフェを選び、トーストとカフェ・コン・レチェで朝ごはん。
厚さ3センチはあろうかというジャンボトーストが来てビックリしました(笑)
カフェ・コン・レチェもカップが大きい。
なんでも北部のレストランやバルで物を頼むと大きさに驚くんだとか。

その後も適当にブラブラ。
町はフェリア(祭り)の最中のようで、色々なで店が出てにぎわっていました。
途中で市場を覗いて魚の種類の豊富さと野菜の新鮮さに感激しつつ、
あてどなくまだ歩いていない道を探しては曲がっては、
素敵な建物や街並みに感動する私たち。
























































さすがにそろそろ地図でももらうか、と観光案内所へ行き
主な見どころと食べどころも忘れず聞いて、再び散歩開始。

旦那がカテドラルと城壁を見たいというので、さっそく移動。

まずはカテドラル。
入り口に結婚式関係者と思われる大勢の人がいてにぎやか。
まだ始まってないようだったので、失礼して中へ。
非常に落ち着いた色合いの石で作ってあり、
シャンデリアの具合や天井の模様、ステンドグラスも控えめで素敵な教会でした。



































写真を撮っていると、結婚式の一段がドドっと中へ。
ものすごい招待人数で、雰囲気からいってもハデ婚のようでしたが(笑)
何はともあれ、お幸せに!
















カテドラルを後にして、城壁へ。
城壁の上部が気持のよい散歩道になっていました。
こういうところが近所にあるといいなぁ。

カラーだとまったくいい散歩道に見えなかったので、白黒にしてみました。




































散歩道の最後にあったオープンカフェで休憩して、
エル・カミーノの巡礼者がパンプローナに入るときに通る門へ。
500年前のオリジナルだそうです。
















最初にこの門をくぐって、
ゆるいのぼり道を上がったところにあるこのアーケード↓





















くぐると、パンプローナへ入ります。
この門は一般の人も日常的に使っているようで、人通りが多かったです。

巡礼者の歩く道はきまっていて、
巡礼のシンボルである帆立貝の表示がついています。




















私たちが出会った巡礼の方々は年配の方が多かったです。
もう夏休みも終わりの時期なので、若者は少ないのかな。
9月は晴れる日も多いし、さわやかな気温で、長距離歩くのに最適な気候です。
私たちもいつか9月に休みを取って、カミーノに挑戦してみたいと思っています。

2008年8月26日火曜日

羊飼いの唄
















今年の夏は慣れない仕事に追われ、夏休みもなく、
もともと暑さが苦手な私にはなかなか大変な夏でした。

別に夏休みがなくったっていいんだけど、
周り中がお休みモード全開で、お店は閉まっちゃうし、
1ヶ月近く休みを取って色々なところへ旅行するという話をあちこちで聞いたり、
家族中が海辺で楽しんでたりする中を仕事するのがツライかった!(笑)

そんなことを言いつつ、1ヶ月に1回ペースでいつものように
Villa Mayor へ心身を休めに行って来ました。

田舎の空気と静かな環境で、絶対に早く起きれない1日目。。。
本当は朝のさわやかな空気の中、散歩に出たいところなんだけど、
私たちが外へ出る頃にはもうどうやっても空気がぬるくなっちゃうんですよねぇ。

でもやっぱり田舎を散歩するのは楽しい!

今日はそんな散歩の途中で初めてスペインの羊飼いに出会いました!
という写真をご紹介。

ご一行は畑の中を歩いていたのですが、
そこを私がズカズカ入って行っていいのかな、、と
思いっきり日本人を発揮して躊躇する私。。(笑)
結局脇の道路から撮りましたが、かなり遠かったです・・。

見てないだろうと思いつつ、
写真を撮らせてくれて有難うの気持をこめて手を振ったら、
大きく手を振り返してくれました。ちょっとほんわか♪

スペインの羊飼いといえば、私は大好きな「アルケミスト」という本を思い出します。

羊飼いというと、雄大な大地を羊たちと一緒に延々と旅して・・
というふうにロマンチックに表現することもできますが、
実際のところは自然や天候にも負けず、野宿も何のその、
朝早くからたくさん歩いて羊に食べさせなければならないという
都会育ちのもやしっ子な私から見ると、とても大変なお仕事です。。。

2008年8月23日土曜日

晩夏の夜空
















お月様話題をもう1つ。

先週から温度がぐっと下がったスペイン。

今年の夏は暑くてグダグダになる日もあったけど、
比較的朝晩は温度が下がって何とかしのげる
子供の頃の記憶にある、温暖化前の夏のようでした。
ちゃんとしたクーラー設備のない我が家にはありがたい限り。。

スペインは春と秋がない、と現地では言われています。
冬が終ったと思うとググッと温度が上がってあっという間に夏になり、
夏が終ったかと思うと急激に温度が下がるのです。

8月も3週目に入ると、突然朝晩の温度の下がり方が変わって
さらに日中の時間が明らかに減って、秋の気配がしてきます。
そしてここ3が月ほどお目にかからなかった曇り空が現れて、
時には夕立になってくれることも。

そんな今週のある日、
鱗のような雲が織り成す不思議で美しい空に出会いました。

ちょうどお日様が沈みきって真っ暗になりかけの空に
お月様の光が映えて幻想的。

刻々と姿を変える雲と月光が織り成す美しい夜空。
デジカメで撮れるかな~と試していたら、旦那も参戦。
彼のカメラのほうが性能がいいので、よく撮れてました。
やっぱり夜の撮影は性能にものすごく差が出ますね。





















うまくいかない~、と2人で悪戦苦闘している間に雲が切れてきてしまいました。
2つ目の屋根つき写真は、去っていく鱗雲の端っこ。
両方の写真とも旦那の撮影。

最後に嬉しそうに見せに来て、「ブログに載せないの~?」だって。(笑)

ハイハイ、載せましょう!

2008年8月22日金曜日

Eclipce de luna
















お久しぶりの更新です。
先週の土曜日、スペインでは月食がありました。

ちょっと私のデジカメでは写りが悪いのですが、
それでも陰になっているところがわかりますね。

お義父さんから電話がかかってきて見始めたので
何時頃から始まったのかわかりませんが、
かなり長い時間月食してました。

お義父さんたちはバレンシアの海にいるので、ビーチから眺めたそうです。
なんかロマンチックだなぁ☆

私は旦那といつものように Villa Mayor で。

田舎は暗いので、星がとてもよく見えます。
星座がわかったらもっと楽しいだろうなぁと
実家においてある星座の本をいつも思い出します。

私がわかるのはせいぜいオリオンとかカシオペアとかさそり座とか
オーソドックスなものばかり。

東京にいた頃は空が見えなかったけど、
こちらに来てからはしょっちゅう窓から空を眺めて楽しんでいます。

2008年7月5日土曜日

Finca な季節



















先週の喧騒とうって変わって、今週末は静か、かな。。
ウィンブルドンにナダルというスペインの選手が出ているのだけど、
有料サテライト放送のせいか、
先週のサッカーに比べるとイマイチ盛り上がりに欠けています。。

それにしても暑い!
今日の日向の温度計はなんと41℃。。
勘弁してくれ・・・。

そんな中、マリア・マヌー夫妻から Finca でバーベキューのお誘いが♪
街中にいると暑くて疲れるので、お言葉に甘えて楽しんできました!

準備がてらに少し早めに行って
プールに入ったり、ピンポン台を出して遊んだり、シエスタしたりしているうちに
マヌーの家族がわらわらと集まってきて、総勢13人に。

暑いからプール入ったんですけどねぇ。
井戸水のプールなんで、冷たくて震えちゃいました(笑)
私の様子を見て、他の方々は日光浴のみ。

プールには日中、ツバメがかわるがわる水を飲みにやってきます。
飛びながら器用に水を飲むんですよ。
頑張って写真撮ろうとしたんですが、素早くて中々うまくいきませんでした。
チラッと写っているツバメが見えますか?

















バーベキューは日が傾いてから始めようということで、の~んびり準備。
今日はちょっと強風でしたので、最初に火を入れたところがすごかった。
炭を入れたら鎮火。。





















お肉を焼いている間、私は失敬して一人写真大会を開催。
フィンカの木は花が終って、実が目立ってきました。

冒頭の写真はイチジク。
まだ身の大きさはφ2~3cm。

バカみたいに実がなっているのはりんごの木。
花が終って小さな実をつけたのはオリーブの木。
ぶどうもたわわに実がなっています。


























































ぶどうは蜂が好んで食べるとかで、
以前巣を作られたりして大変な目にあったらしく
近年は薬をスプレーしてしまうため、人間も食べられなくなってしまいました。
蜂ってぶどうの実が好きだったんですね。知らなかった。

ほかにもいろいろな種類のバラ、ラベンダー、ダリアなどが花盛り。
お花区画は、大きな蜂やら虫やらが飛んでいて近づけませんでした。。。

四角い鉢の中にはゼラニウム。




















Finca には引退した庭師の人が趣味で手入れに来てくれています。
このゼラニウムは何かの作業途中?みたい。
どこに置くのか楽しみです。

そんなこんなしているうちに、声がかかって晩ご飯。
ちょっと風が強かったけど、
日が落ちたら温度も下がって素敵な夕方のパーティーなりました。




















マヌーのお母さんは料理上手で有名。
今回持ってきてくれた中で、
ピーマンを詰めてあるオリーブに小さな鰯の半身を巻きつけてくしに刺し、
ビネガーとオリーブオイルでマリネしてあるのがすごく美味しかった。
















私たちはジャガイモのコロッケを持参。

大量のお肉とみんなの持ち寄ったものを平らげた上に
アイスクリームのデザートでお腹いっぱい。

食事が終ると月が昇って、夕闇に包まれました。
ツバメに代わって、たくさんのこうもりたちが出てきました。

こうなると私たちも帰る時間。
Finca には外用の照明がないので、日が落ちると長居できません。

あわてて片付けて車へ。

こんなのどかな Finca も開発の影響が。。。
以前から真横に高速道路建設が決定していたのですが、
とうとう工事が始まってしまいました。
来年はブンブン車の走る横で過ごすことになってしまいそうです。
それはどうなんだろう・・Finca はどうなっちゃうんだろう、と皆で心配しています。

なので、今年はいっぱい Finca に通おう!ということになっています。
私もできるだけ写真を撮っておくつもり。

というわけで、暇があれば Finca、Finaca な夏になりそうです。

2008年6月30日月曜日

Campeones!

♪ Campeo~nes! Campeo~nes! 

OLE! OLE! OLE! ♪♪















やりました! 欧州選手権優勝!!

試合開始時は、もしかして今日はイマイチなんじゃないの??!
と、やきもきするような感じでしたが、だんだんと調子を上げ、
フェルナンド・トーレス がゴール!

彼はまだすごく若くて、相変わらず見た目はかなりアイドルチックだけど、
プレミアリーグに移ってから身体ががっしりして強くなりましたね。
個人的な感想としてはプジョルが強かったなぁ。

後半は調子をますます上げてガンガンゴールを狙うなどドイツを圧倒。。
追加点はなかったけど、すごくいい試合でした。

というか、スペインってこんなにいいチームでしたっけ??
ワールドカップとかでも、運が悪かったり、
なんとなく消化不良な感じがしたりでいつも途中敗退してた気が。。。
でも今回はすごくいいチームに仕上がって、
ひどいアクシデントとか、運が悪いとかもなく、完全試合達成!

44年ぶりの優勝ですって。
カシージャス(ゴールキーパー/キャプテン)、泣いてましたね。
ルイス・アラゴネス監督って何だか好きになれなかったけど、見直しました。

試合中は静かだった街も、
優勝が決まった瞬間あちこちからラッパが鳴り響き、花火があがり、
サントス・ニーニョスの大聖堂の鐘までなりました(笑)
神父さんもサッカー狂か?

テレビでマドリッドのプラサ・コロンに大集結したサポーターの様子と
そして優勝トロフィーを受け取る会場の様子を見た後、
アルカラの街が歓喜に沸く様子を生で見ようと表へ出ました。

車という車がクラクションを鳴らしまくりながら旗を振り、
バイクも爆音+旗を振って、まるで暴走族。
歩いている人は大声で歌を歌い、おじいちゃんも踊り、
老若男女問わずすごい人出にビックリ。

写真はプラサ・アグアドーレスに集まったサポーター、というかアルカラ市民。

写真では見えないけど、
人ごみの先に大きな背の高い噴水があって(照明がないので暗い)
そこにたくさんの人たちが登って、
まるで人間のウェディングケーキのような状態になって
スペイン国旗を振ったり、歌を歌ってます。
その周りに集まっている人たちを撮ったのがこの写真。

もうしばらくすると警察が来て、強制的にお開きにさせられるそうです。

明日月曜日で普通に働く日なんですけどね。
子供は夏休みだし、まぁ、寝ないですね(笑)

ちなみにスペイン版Googleのタイトルは
いま、欧州選手権優勝バージョンになってるみたいです。

一生に何回もあることじゃないですもんね。
スペイン、本当におめでとう!

Viva España, Viva!

2008年6月29日日曜日

Euro Copa

ストライキも終ってくれて平常を取り戻したかと思いきや、
近頃アルカラを始め、スペイン全土は浮かれています。

なぜかって、
サッカーの欧州選手権の決勝にスペインが進出したんです!





















今日はその決勝戦で、相手はドイツ。

先週イタリアに勝ったあたりから窓にスペイン国旗を飾る家が増え始め、
今日は朝から外はスピーカー全開で応援歌を流してる車やら
ラッパを鳴らしまくる若者やらでウルサイ。。。

いやスペイン人、気合入ってます!

ちなみに外は晴れて、熱風吹きすさぶ35度を超える灼熱地獄。。





















散歩から帰ると試合が始まるところ。
テレビ中継ではエンリケ・イグレシアスという
私があまり好きでないスペイン人歌手が歌っているところが映っています。

上の写真は、散歩中に撮った写真。
ユニフォームを着ているだけでなく、いつもより赤い服を着ている人が多いです。

今、選手が入場し終わってスペイン国歌が流れています。
そのとたん、家の外が静かになりました(笑)

ドイツの国家も斉唱されて、キックオフ!

それにしてもドイツ人ってデカイ。。
この長~い脚で、めちゃめちゃ早く走るんですよね、この人たち。。。

前々回の準々決勝ではイタリアが相手でしたが、
試合をする前から「ほとんど勝利の見込みなどない」と
顔を合わせるスペイン人がそろって言うので、
テレビで見た

「今日はカルボナーラを食ってイタリアに勝利だ~!!」

と叫ぶファンをまねて
お昼にカルボナーラを食べてから応援(笑)
大豪雨の中、延長戦、PKまでやった末の勝利で
すごく面白い試合でした。

今日はドイツ相手にどんな試合になるか楽しみです♪

あ、そういえば今日はソーセージ食べなかったな・・・。

2008年6月15日日曜日

Oporto (ポルトガル)・1

前回お伝えしたストライキは相変わらず続いています。

スーパーは品薄、お客さんは先を争ってお買い物。
ちょっとでも商品が到着するとレジは長蛇の列。
結構疲れます、この状況。。。

食べ物以外の商品、たとえばお薬なんかの運搬も滞っているそうで
場合によっては死活問題になっていることもあるようです。

隣国にも同じようなストライキが広がっているようですが、
不毛だという説もあり、
イチ小市民としては早く終わってくれと願うのみです。。。

さて、ここ1週間のアルカラは晴天が増えてきました!
日が出てみると、もう夏の日差し。

ただし、たまに予告なくドッと短時間の雨が降ることもあって
下手をするとズブ濡れにされることも。。。

最近忙しいのに加えて雨天のせいか
あまり写真を撮るようなところに出かけていません。

ちょっと前になりますが、4月にポルトガルへ出かけてきたので、
その写真でもお目にかけようと思います。
ポルトとリスボンに行ってきました。

まず、初日のポルトからご紹介。

ヨーロッパにはいくつか料金の安い新興の航空会社があるのですが、
今回はその中のRyanairを初利用。
マドリッド - ポルト間往復が2人で100€でした。
安いでしょ?

でも利用しての感想は最悪。
空港での受付から客室乗務員まで最悪の応対に
正直あっけに取られました。
さらに座席の間隔が狭く、椅子の具合が絶妙に悪い。
寒くても毛布のご用意はなし。

安いってこういうことなんだ~と納得。
ま、ポルトまでは1時間の我慢ですから。

ポルトの空港で留学中のお友達、ソラジャと合流。
彼女は「エラスムス」というヨーロッパの教育システムを利用して
1年間ポルトに留学中です。

彼女の紹介で1泊34€(ダブルルーム・2人で)
というホテルを紹介してもらいました。




















隣にある Hotel Fenix (確か4星ホテル)がやっている姉妹ホテルで、
名前は「Hotel Tuela Oporto Ala Sur」。

部屋は狭いけれど、きれいだし、
シャワーもたっぷりお湯が出て中々よかったです。
ポルトに行かれる方にはお勧め。

さて、荷物を置いたらさっそく街の散策へGO!
ソラジャにガイドしてもらって、バスに乗って中心部へ出かけました。
バスを降りると迷路のような住宅街をぶらぶらと散策。




















この先の通りは夜、ドラッグの売人がうろうろしているので
夜間は絶対に行くなと念を押されました。
日中はのんびりした雰囲気。

この先にお気に入りのレストランがあるというのだけど、
この迷路みたいな路地、絶対1回では道のりを覚えられない・・・。
連れて行ってもらったレストランはここ。




















お薦めは「バカリャウ」という塩ダラを使った料理。
ジャガイモと塩ダラと卵を混ぜたものをオーブンに入れて焼いて
その上にオリーブとコリアンダーまたはパセリを散らしたもの。

















材料を聞くとなーんだそんなもの、と思うかもしれませんが
(実は私もそう思ったのだけど)
これがめちゃくちゃ美味しい!

ポルトガルに行くことがあったら是非試してください。
今度よいレシピを見つけたらリンクを載せますね。

とても気に入ったので
その後もチャンスがあるとこのバカリャウ料理をためしてみましたが、
ここのが一番美味しかった。

でも実は、魚に飢えていた私が選んだのはお魚のグリル。

















丸ごと焼いた魚が食べたかったんです。
しかも自分で作ったんじゃなく、
誰かに作ってもらったものを食べたかった・・・(なんて我侭な!、笑)

このお魚も美味しかったです♪

ちなみにポルトガルでは、たいていのレストランで
お料理が出てくるのを待つ間パン&バターなどが出てくるのだけど、
なぜかこれに手をつけると結構な料金を取られるそうです。。

これらのお料理に加えてサラダを一皿、3人で分けて食べたらお腹いっぱい!

午後は腹ごなしに、ポルトの有名どころへ散策に出発です。