2010年11月17日水曜日

秋のレティーロ公園

11月のとある晴れた日、レティーロ公園へお散歩に出かけました。


最近雨模様の日も多く、この日は久しぶりの晴れ間と週末が重なって、公園内はここぞとばかりに、お散歩する人で溢れ返っていました。私の写真には、人があまり写ってませんが。。(笑)


お天気の日に、緑豊かな公園に行くのは気持いいですねぇ。アルカラもマドリッドも、空気は汚いし、半砂漠で常に空気が乾燥して埃っぽいので、ときどき樹のいっぱいあるところへ出かけたくなります。レティーロ公園はマドリッドの中心部にあるというのに、素晴らしいオアシスを形成しています☆

公園はいたるところで猫の臭いが。たまたま見かけた超美形の、しかしややメタボな猫ちゃんは、ベンチの下から休憩している人のボカティージョを狙っていました。


お食事中の方はまったく猫ちゃんの存在に気づいておらず、別の通りかかった猫好きの方が、横から自分のサンドイッチに挟んであった、大きなハムのスライスをあげていました。すかさず受け取る猫ちゃん。だからメタボなんだよ~、君は。。。


公園には、栗の実がたくさん落ちていました。今年のスペインの栗は、大きて、甘くて、フライパンで殻ごと焼いた焼き栗は絶品。秋の幸せの味ですねぇ♪


下は帰りがけ、アトーチャ駅までの道のりで出会った、絵のような風景。といっても、写真ではわかりにくいでしょうかね。。この角の次の横丁では、向こう側に見える景色は大して変わらないのに、道の曲がり具合が違うせいなのか、全然絵にならない風景という事を発見して面白かったです。


近頃曇りがちで、ときどき雨が降ったり、日が差したり、冬の足音が聞こえ始めたマドリッドです。

2010年11月10日水曜日

久しぶりにPaella

久しぶりに、パエージャを作りました♪


今回の中身は、骨付きの鶏肉(丸鶏半分のブツ切り)、赤パプリカ、ピーマン、さやいんげん、グリーンピース、アーティチョーク、ニンニク、長ネギ、等々。今回は完全に冷蔵庫のお掃除メニュー状態です。秋になったし、キノコなんか入れても良かったんですけどねー。豆類とかも入れればよかったかな。

週末のお買い物行かないですませる怠け者のご馳走として作ったので、アリオリ(Alioli ガーリックマヨネーズ)の買い置きもなし。そこで今回はアリオリの代わりに自家製ビナグレッタソースを即席で作成。これもかなりチャプーサ(ぞんざいという意味のスペイン単語)なソースです。 

自家製ビナグレッタソースはこんな感じ。

レモン汁を絞って、そこに塩とほんのちょっぴりの砂糖を溶いたら、ニンニクの細かいみじん切りとパセリのみじん切りを加えて、オリーブオイルを足して出来上がり。アリオリよりカロリーが低くてさっぱりなソース。結構イケました。

旦那のエビカニアレルギーが勃発してから、もっぱら鶏肉を使ったパエリアしか食べなくなってしまった私達。それでもやっぱりパエリアは美味しい。今回はおこげも出来たし、ジューシーに出来上がってご満悦♪

簡単に作り方を言うと、油を引いて塩を軽くふったフライパンで、肉や魚介類を軽く焦げ目がつくように焼きつけておく。別のフライパン(またはパエリア鍋)に、肉または魚介類をいためた後の油を引き、好みの野菜類をいため、軽く火が通ったところへニンニクのみじん切りを加える。これがよく炒まったら、皮むきトマトのすりおろしとパエジェロ(パエリアの素)を加えてよく混ぜ、そこに無洗米を加えてしばらく全体をよく混ぜ炒める。お米全部にサフランの色が均一に行き渡ったら、別に用意しておいた熱い出汁をたっぷりと加え、塩加減を調整して全体を出汁の中に沈める。そこへ焼いておいた肉や魚介類を、出来上がりを想定して上部へ飾りつけるように置き(もうここからは中身をいじらないので)、蓋をして、中弱火でお米が柔らかくなるまでグツグツ炊きます。出来上がったら、櫛切りレモンやパセリを散らして、アリオリを添えて召し上がれ☆
 
このやり方さえ覚えておけば、多少材料が違っても美味しくできます。出汁は米500gに対して1ℓ。大きなフライパン丸々1個分できる分量です。CarmencitaのPaellero(パエジェロ)は、我が家のパエリア作りには必需品。サフランはやっぱり高い。このパエジェロ、小さいし軽いし、お料理好きな方へのスペイン土産にお勧めです☆

もしエビを使うときは、ぜひ尾頭付きのエビを。そしてアンコウの身やアサリなどを加えると、よい出汁が出て断然美味しくなります。

2010年10月18日月曜日

Higos いちじく

先週オリーブを収穫した際、採ってきた無花果。かなり熟し度がいっちゃってたので、ジャムにしてみたら大好評♪

さっさと無くなってしまったので、土曜日にもう一度オリーブの状態を実に行ったときに、無花果も収穫。が、青いのばっかりで、あまりちゃんと熟しているのが見つからず。だってお日様が出て、ちょっとでも温度が上がると蜂がガツガツ食べつくしてしまい、皮だけ残って中身なしっていうのばっかり。そこで仕方なく、少々色がノっていなくても、柔らかければよし、という超喰いしん坊な収穫をしてきました(笑)


ね、まだちょっと青っぽいでしょ、無花果さん。お天気の良い日で、下手に枝に触れると、スゴイ数の蜂が舞い上がって、ちょっと危なかった。。。

さて、お家に帰ってきたら無花果を軽く水洗いして、早速ジャム作りの支度。皮をむいて、細かく切って、重量を量ります。全部で1,500g。結構採れましたねぇ。

おなべの底に、焦げ付き防止のためにほんの少しだけ水を引いて、皮をむいた無花果を全部いれて中強火をつけます。これに無花果の量の大体2/5くらいの砂糖を混ぜ込んで、レモン汁を少々加え、ぷくぷくしてくるまでこのまま温めます。

温まるとアクが出てくるので、出てくるたびに、よくよくきれいにします。火は中火くらいでOK。実が煮崩れて、全体的に透明感と照りが出てくれば出来上がり。


保存用の瓶は、煮沸消毒した後に、ラム酒でも消毒します。使ったラム酒は最後にジャムの鍋に入れて混ぜてしまいます。

自然に出来た無花果に含まれるペクチンの量に驚き。まったり出来上がりました♪ 簡単なので、お家に無花果の樹がある方などは是非、やってみてくださいませ。あまり味に個性がないので、レモンでパンチを聞かせると美味しくなります☆

無花果を採りに行った日は、少しだけオリーブも再度収穫しました。この間採った分だけで十分ですけど、実が生りすぎて辛そうな樹もあったので、少し収穫しました。本当に天気の良い日で、スペインらしく、真っ青な空でした!

2010年10月10日日曜日

Aceitunas 2010 (アセイトゥーナス)


今年も10月になり、オリーブ作りの季節がやってきました。そろそろ収穫出来るかもしれないと思っていたんですけど、土曜日は大雨。今週末は無理かなぁと思っていたんですが、今日は太陽が顔を出してくれたので、おとうさん達とFincaへ行ってみました。すると見事、立派なオリーブの実がたくさんなっていました~♪

今日の写真は全て旦那さんの写真です♪

フィンカには4本、100年物のオリーブの樹があるんですが、どの樹も毎年よく実をつけます。私は特に、一番入り口近くに植えられている樹と仲良し(?)で、その樹の実を主に収穫をしました。

中央に見えるのが、一番大きなサイズのオリーブ

今年は本当によく雨が降ってくれたおかげで、例年になく大きな実をつけてくれました。どのくらい大きいか見てもらおうと思って、私の手を一緒に撮っていますが、わかりますかね?

頑張る親子♪

今年はハシゴを出動させました。おとうさんが面倒くさがっていつもは出してくれないんですが、今年はおとうさんの弟一家も「僕達もオリーブを収穫する、収穫は競争だよ~ん」などと宣言されてしまいました。採りやすいところばかり採って喧嘩にならないように、問答無用でハシゴさん出動です(笑)。でも、樹の上部は日がよく当たるので、一番良い実があるところ。手の長い旦那に任せて、良い実を選んで収穫してもらいました。

結局、仲良しの樹1本の収穫作業だけで、バケツ4杯分くらい採れたでしょうか。。。

一番太った実をつけている樹を弟一家に手付かずで残し、まだ実が育ちきっていない残りの2本と、仲良しの樹を見に、来週もう一度来ようということになりました。

満開のローズマリー

オリーブの樹以外にも、ローズマリーの花が満開。お料理用に少しもらってきました。

林檎も、無花果も、まだまだたくさん生っていました。気温が下がったので、9月のときのように蜂がいなくて快適。蜂さんのご馳走なんです、無花果って。9月中は熟してお尻が少し開いた無花果に、黄色と黒のシマシマがちょっと怖げな蜂がいっぱい群がっていて、樹の近くに寄ると、ブンブンいうので、ちょっと怖かった。

皆でオリーブの収穫作業に夢中になっている間、おかあさんが林檎と無花果を、お持ち帰り用にたくさん採ってくれました。

いっぱい取れた林檎
明日かあさって、旦那の実家に置いてきたバケツ4つ分のオリーブの実に傷をつける作業に行くつもりです。実に傷をつけたら、水に浸けて、時間をかけてアク抜きします。我が家は日当たりが良すぎて、温度管理が出来ないので、いつも実家頼み。彼らの家は地下に物置があるので、温度管理がしやすいのです。

今年はもう、味付けのためのハーブ類の準備もほとんど出来ているし、アクが抜けてきたら、自然食品の店でワックスのついてないレモンとオレンジを買えば準備完了。弟一家は「味も競争ね♪」とか言っているらしいので、今年は楽しむだけでなく、いつもより気合入れてみようかしら~(笑)

2010年9月30日木曜日

Benicàssimにも行きました

早朝は浜辺を歩く人も少ない

今年の夏も、バレンシアのベニカシンの海へ行きました。(^-^)

朝、日の出とともに目を覚まし、早朝に砂浜をハダシで何キロも歩くのは本当に気持がいい! 1週間ほとんど毎日やりました。究極の健康法かも。

海の水もとってもきれいで、ときどき小魚が集団で泳ぐのが砂浜から見えたり、泳いでいるときに遭遇したりすることもありました。今年は岩場で生き物観察もしました。思ったよりもたくさん生き物がいて面白かった。見てると時間忘れちゃう。3歳になったばかりの金髪の姪っ子と一緒の滞在だったので、彼女に生き物を見せてみようかと、仕舞いには子供用の小さな網を買って、岩場で小魚や小さい透明なエビをすくったりしました。 ヤドカリや、ごっつい貝もいましたね。小さなカニもたくさんいたんですが、餌もないし、素早すぎてお手上げ。子供のように楽しんでしまいました。

このように結構楽しかったんですけどね、今年はうかつにも、FIBというベニカシンで行われる有名な音楽フェスティバルの日程とかち合ってしまいました。このフェスティバルには、毎年たいていイギリス辺りから、酒を飲んだくれたいだけのガキどもがわんさとやって来るんですが、我々も今年は数日、残念な日々を味わってしまいました。彼らは若さに任せて宿なんぞ取らず、夜のライブで飲んだくれたまま浜辺に寝て、トイレはあらゆる道端で、シャワーの代わりに海に入り、日中は炎天下で肌を焼き殺し(ほぼ火ぶくれ状態)、そこらじゅうにゴミを撒き散らす、というのを繰り返す残念な方々です。海も浜辺もそれは汚れて大変ですが、何と言っても、道端ですれ違うと漂うすざまじい悪臭!

ああいうのを見ると、どこが紳士の国じゃっといいたくなりますが、年々、どこの国の子供もマナーや常識のレベルの低下が露骨で、日本もスペインも言えたもんじゃないか、とも思ったり。。

スペインの浜辺にお出かけを計画される方は、フェスティバルがあるかないか調べてから、行かれることをお勧めしま~す。 

2010年9月27日月曜日

ルーシーの料理教室 その4 その他色々

ルーシーのお料理教室も今回が最終回です。更新少ないくせに、書き始めると大量投稿という、、、このワタクシめにお付き合いくださり、誠にありがとうございます☆

様々な作業と同時進行で写真を撮ったり、レクチャーを聞いたりしていたので、作業行程の全てを写真に捕らえ切れませんでした。今回はそれらをまとめて掲載してみます。ちょっと長いです。。

まずはスペインの代表的家庭料理ともいえるピスト(Pisto)。日本ではラタトゥイユというほうが一般的かな? それのスペイン版です。スペインでは基本的に玉葱、ピーマン、トマト、ズッキーニで作ります。

まずは大量の玉葱をザク切りにします。八百屋さんで並んでいるときも、奥さん連中の井戸端会議で「玉葱はいっぱい使わないとね!」と皆で合意していたので、ピストを作るときには全体の分量の中でも玉葱の量を多くしたほうが美味しくできるようです。

さて、さらに緑色のピーマンとズッキーニも同じくらいの大きさに切ります。玉葱とピーマンは同じフライパンで、別のフライパンでズッキーニをオリーブ油でいためます。

玉葱とピーマンを炒めて、しんなりしたフライパン
個人的にズッキーニは、歯ざわりがあるより、くったりと柔らかいほうが美味しいと思うし、どうやらそういう人のほうが多いみたい。そうなると炒める時間が他のお野菜とは変わってくる(=ズッキーニのほうが長い)ので、ズッキーニだけ違うフライパンでいためるのですね。

中央下方の白っぽい部分は、煮込んでいるところに加えたジャガイモ

さあ、お野菜を炒め終ったら、今度はトマトピューレをたっぷり入れて、とろ火でグツグツ煮込めば出来上がり。ルーシーさんの秘伝としては、煮込んでいるところに、薄くスライスしたジャガイモを少量加えて柔らかくなったら正体がわからない程につぶして混ぜ込む。これをとろみとして使い、少しモッタリ感のあるピストをつくるとのことでした。

お次は、ルーシーさん伝説のスペインオムレツ、Tortilla de Patata (トルティージャ・デ・パタタ)。この作業工程を旦那がビデオに撮ってくれたんですけど、うまく機能しないので載せられないという事態。。ごめんなさ~い(汗)


ざっと作り方を説明すると、まずは大量のジャガイモと玉葱をオリーブ油で炒め煮して柔らかくします。 ジャガイモは薄めにスライスしたほうが火の通りがよく、ムラなく行きます。油を切って、室温に冷ましたら、卵液を加え、フライパンをよくよく熱~くしてから、いざ投入。底面が固まり、焦げ目がついてきたら、フライパンよりも大きいお皿を蓋する用にかぶせ、えいやっとひっくり返します。

上下が逆転して、お皿の底には生煮えの部分、上部は固まって焦げ目がついた部分がきているはず。フライパンを火の上に戻し、油が必要なら足し、お皿を揺さぶってスライドさせながら半焼けのトルティージャをフライパンに戻します。多少形が崩れてもフライ返しで形を整えられるので大丈夫。

このひっくり返し作業を、好みの固さになるまで、または焦げ目がつくまで繰り返します。焼きすぎもいけないし、中が半熟過ぎてもいけない。はたまたジャガイモの柔らかさ加減も大事だし、この具合をうまく仕上げられる人を名人と呼ぶわけです。

さて最後のお料理は、メンバー交代。ルーシーさんの次女、ジェジィ嬢の一品をご紹介します。干し鱈を使ったポルトガル料理だそうですが、料理名は忘れてしまったので悪しからず。。

戻した干鱈を加えたところ
ニンニク、葱類を粗みじんにしていためます。そこへ戻して塩抜きした干しダラの、細の目に切ったものを加え、さらに炒めます。続いてが、彼女いわくの秘密のウルトラC。


千切りのポテトチップスのようなものをこちらでは売っているんですが、それを一袋加えます。こうするとジャガイモの調理時間を省けるし、塩味を調整しないで完璧に出来るのだそうです~。普通に作るには、茹で、または揚げたジャガイモを加えて、すこし崩れる感じにつぶしながら混ぜ、塩コショウで味を調整すればよいと思います。


さて、こちらジェジィ嬢のジャガイモはチップスを使っているので、温まって少しふっくらするように炒めます。続いて卵液を加えて、やや半熟気味に全体が混ざり合えば出来上がり!

出来上がったジェジィのお料理
これが結構美味しくて、皆に好評。私は個人的に、ここにパセリのみじん切りを加えてアレンジしたいなと思いました。日本でも干鱈は手に入るでしょうから、簡単で美味しいので、是非試してほしいと思います♪

この後、私は用意されていた立派な殻つきエビ一箱と、お魚を使ったテンプラを作らされることになっており(=いつの間にか作ることになっていた。。)、これが出来上がって全て終了。いざテーブルへ!



17人集まって、パンを切って、ワインのボトルをあけて、ワイワイガヤガヤとお食事。ルーシーさん一家はみんな朗らかで、笑いの絶えない人たちばかりで本当に楽しい。暑い日にキッチンでえんえんと、揚げ物やら炒め物と格闘するのは大変だったけど、いやはや、なんと楽しい午後だったでしょう!

2010年9月26日日曜日

ルーシーの料理教室 その3 Croquetas

ルーシーさんの料理教室、ジャンジャン行きます♪ お次はスペインの定番かつ大人気のクロケッタ。 スペインのコロッケはとっても小さく、ジャガイモではなくベシャメルを使ったクリームコロッケです。

今回ルーシーさんの作るクロケッタはハモンのクロケッタ。これまた私がついたときには出来上がっていたんですが、固めのベシャメルに、細かく刻んだ料理用のハモンが混ぜられていました。それを2つのスープスプーンを使ってクロケッタの形を作っていきます。


最初にルーシーさんがスプーンを使って形を作るところをデモンストレーションしてくれて、「やってごらん」と。このやり方久しぶりだなぁ、と回を重ねるうちに調子の上がる私。ルーシーさん一家は、このやり方を私がこんなにチャカチャカ出来るとは思っていなかったらしく、ビックリ仰天。スプーンを使ってお団子を作るやり方は、母がやるのを見て知っていたので、驚かれた私の方がそんなに特別なことか?とビックリ(笑)。そこから「今日のうちのクロケッタは日本人が作るから(笑) ヨロシク!」と宣言され、本日のクロケッタは全面的に私の責任となったのでした。。。(汗)


形が出来たら、日本のコロッケと同じく、小麦粉つけて、卵液つけて、パン粉をつけて、後は揚げるだけ。それにしてもこんなに大量にクロケッタを作ったのは初めてかも。下の写真はそのごく一部。

17人のための無数のクロケッタ・・・。
余談ですが、スペインのパン粉はとーっても細かい粒子。 私はもっと粗いタイプが好きなので、自分でジャガイモのコロッケを作るときは、自家製パンを切ったときに出るパン粉などを、市販の粒子の細かいものに混ぜて使います。

さて、テーブルの用意をしてくれていた義姉の旦那のマヌーさん(要するにルーシーの息子)。テーブルの用意が終ったら、調理場の手伝いに来てくれました。ありがたや、素晴らしい助っ人♪

スペインには揚げ物専用の家庭用電気調理器がありまして、スペインでは相当普通な家庭電気製品です(そのくらい頻繁に大量に揚げ物を食べるということ)。それを使ってじゃんじゃんクロケッタを揚げてくれました。

これがフレイドールと呼ばれる家庭用電気揚げ物器

ふっくら揚げあがりました♪
マヌーさんが上手に揚げてくれて、美味しそうなクロケッタが出来上がりました! お味も抜群。バルでもよくタパスで出てくるけど、やっぱり自家製の出来立ては美味しさが違いますねぇ♪♪

ルーシーの料理教室 その2 パプリカのオーブン焼

さて、お次に登場致しまするはパプリカのオイル浸を使った一品。スペインではよく真っ赤なパプリカのヘタと種を抜いてオイル浸けにしたものを瓶詰やら缶詰で売っています。私は使い方が良くわからなくてあまり食べないんですが、色々なお料理に使うみたいです。

さて、こちらも前回のチピローネスと同じく、パプリカの中に詰め物をしてソースをかけてオーブンに入れるという工程です。

まずは中身作り。自家製ベシャメルソースを作って、みじん切りの炒めた葱や、スモークサーモンを細かく切ったものを混ぜ合わせます。ベシャメルソースは私が到着したとき既にルーシーさんが作成済みだったので、どのように作ったのかお伝えできませんが、結構固めに作ってありました。私個人は牛乳が体質的に合わないため、まずオリーブオイルを使って小麦粉をいためたところに、スープなどで伸ばして作るベシャメルが好きです。

スモークサーモンを固めのベシャメルに混ぜる
中身が出来上がったら、オイル漬けのやわらかいピーマンの中に詰めていきます。ピーマンはツルツルしている上に、とーっても破れやすいです。楊枝で口を閉じますが、中身の分量調節がなかなか微妙。少ないと寂しいですし、多いと破れちゃうし。

口を閉じるのに悪戦苦闘

楊枝で口を閉じたら、小麦粉をはたいてオリーブオイルで焼きます。その傍ら、パプリカのオイル漬数個に生クリームを加えてハンドミキサーにかけ、ピンク色のソースを作っておきます。


ソースを作成中♪
全て焼き終わったら耐熱皿に移し、ソースをかけてオーブンに入れてしばらく焼くと出来上がり。


お味は美味しいですが、相当に濃ゆいです。。コレステロール等を気になさっている方には、あまりお勧めできないかも知れません(笑)

ルーシーの料理教室 その1 Chipirones

全然ブログには書いてませんでしたけど、実はこの夏結構色々なアクティビティーやってたんですね。その中でもルーシーに特別にお願いしたスペインのお袋の味教室は面白かったので、連載形式でいきたいと思います。

まず、ルーシーさんが誰かというのをお話しなくてはいけませんね。ルーシーさんは、私の旦那の姉の旦那さんのお母さんです。 ちょっとややこしいですかね(笑)。ルーシーさんは料理上手で有名。ルーシーさんが腕を振るうクリスマスのご飯のときなどは、集まった人はなるべく多く食べられるように、胃薬を飲んでから食事に挑む、という伝説があるほど。

今回は旦那の姉夫婦のアメリカの友人の両親がスペインへ遊びに来ていて、彼らのためにパーティーをするというので、その舞台裏にもぐりこませていただき、お手伝い兼見習いという感じで、お料理のレクチャーをしていただきました。

前振りがとっても長くなりましたが、早速本題に行きましょうね。ひとつだけ断っておきますが、近頃のスペイン料理は野菜の利用が少なく、とても脂っこいです。地中海料理は身体にいいんじゃなかったっけ? いや、もはやそんなものはスペインには存在しないかも、という程です。今や子供のメタボ腹は社会問題になっています。ですから、もしも掲載するお料理を参考にされる場合は、適宜お野菜を加えたり、油の量を調整することをお勧め致しま~す。

では一番目のお料理、スペインの小型のイカ、チピローネスの墨煮。

チピローネスを買ってきて内蔵と足を取り外し、洗って水気を取り除いておきます。足は細かく刻んで、みじん切りの葱類やニンニク、冷米などと一緒に炒めて、冷ましてイカの中に詰め込みます。入り口は楊枝で刺して閉じます。そしてオリーブオイルで焼きます。

イカのお腹に中身を詰めているところ


中身を詰め終わったイカちゃん

わりと大目のオリーブオイルで焼きます
さてイカを焼き終わりましたら、フライパンに残っている油は捨てずに、そこへイカの墨を入れます。買ってきたイカが新鮮で上手に墨が取れたならそれを、なければ売っている墨を買ってきて加えて炒めます。

墨を入れて混ぜ炒めているところ
この辺から記憶があやふやになってきたぞ。。。確か墨のフライパンにトマトピューレを足して、ソースにしたと思います。風味が良くなるように、パプリカも少々足したかも。味も適宜調整。

それが出来上がったら、耐熱皿にチピローネスとソースを入れてオーブンへ。味をしみこませます。


チピローネスはいつでも大人気。美味しいです♪
私がやるとしたら、中身に緑のピーマンやブラックオリーブなんかも細かく刻んで入れるかな?

つづく。

2010年9月15日水曜日

BioFach オーガニックExpo

ちょっと羨ましくなったので書きます。
9月21~23日までオーガニックExpoというのを東京ビッグサイトでやるそうです。いいなぁ。スペインでもこういうことやらないかしら。

BioFach Japan(ビオファ ジャパン) オーガニックEXPO 2010年9月21日-23日 東京ビッグサイトにて開催

詳しいことは上記バナーをクリックして見てくださいね。基本的には業界の展示会なので、平日にやるので行きにくいかもしれませんね。でも一般の方でも入場できると書いてありましたので、興味のある方は行かれてみると色々面白いものを発見できるかもしれません。

入場券のお申し込みは明日、9月17日の正午までですって! ここをクリックすると申し込みのできるページに行けます。

スペインはまだまだオーガニック後進国で、人々の意識が低い気がします。土地が肥沃で、基本的に野菜などが美味しく、安いからかな。でも実はオーガニック農産物などの生産量はヨーロッパで一番なんだそうです。そしてそのほとんどが輸出に回ってるらしい。。。(泣)

私の住むアルカラでは1軒、中心部にオーガニックショップがあって、引っ越してきた当初からお世話になっています。最近お客さんも増えてきて、扱う商品も増えてきて、嬉しい限り。 La Despensa Ecoasturというお店です。日本食材もいくつか扱っています。

2010年8月29日日曜日

Rascafría

前回、ワールドカップ優勝の記事を載せてからなんだか忙しく、すっかりブログがご無沙汰になってしまいました。今年のアルカラの夏はどちらかというと過ごしやすかったんですけど、ときどきとんでもなく気温が上がって、アフリカの隣に住んでいることを思い出させられます。。。
さてさて、書かない間ときどきお出かけをしておりましたので、そのときの写真などを載せようと思います。今回はラスカフリア。

Monasterio El Paular

ラスカフリアはマドリッド県内の山岳地帯にある村で、上の写真のモナステリオとハイキングコースで有名なところ。ちなみにマドリッド県内の山岳地帯にある村は、たいていマドリッドに住むお金持ちの避暑地になっています。
この修道院は本当に美しくて感動しました。作りもそうなんですが、ここに住んでいる修道士さんたちのお手入れの素晴らしさに感動! だって塵ひとつないんですから。本当に大事にして暮らしているのが伺えます。

入り口から修道院へのトンネル

 床に敷き詰められた石

修道院では修道士さんによる無料のガイドツアーで中を見せてくれます。バケーションシーズンだったので、ものすごい人数でのツアーでしたが、、、中は素晴らしく、一見の価値がありました。

 

美しい装飾の一部

パティオを中心にした回廊。神のことを考えながら歩いて回るのに使う。

この修道院はすごく気分の良いところで、けっこうなパワースポットかも。この修道院の建物の手前に忘れられたかのような、本丸とは打って変わってほったらかしの荒れたパティオがあるんですが、なぜかそこが一番パワフルな場所でした。ご縁のある方は一度行ってみてくださいね☆

修道院は隣で立派なホテルとレストランを持っています。修道院も含めて、たったの12人の修道士さんで全てを運営しているそうです。びっくり。それで塵ひとつもないくらいピカピカに保っているんですからねー。ガイドの修道士さん自身も言っていましたが、相当な働き者+チームワーク、恐るべしです!

さて修道院見学の後は、本命のハイキングです。インフォメーションで4つあるハイキングコースを説明してもらったので、そのうちの中程度のものを選んで歩いてみました。

通せんぼする牛。。。

これがコースの入り口。入り口から道中にいたって、何の表示もないのがネック。ところでこの入り口では、写真に見える角のある大きな牛さんが通せんぼ。闘牛ではなく、家畜の牛さん。ちょっと怖かったですけど、「通らせて~」としばらくお願いすると、動いてくれました。。

ハイキングコースの道中は素晴らしかったです! 道の脇にはたくさんの野生のベリーが生え、ところどころ細い小川が流れていて 美しい。唯一つらいのは、休憩なく上り坂であったこと。。。

足元に流れる小川

山とはいえ、日中は日差しが強くて暑いこと。道の方角によっては日陰がないところもあったり。それでも偶のことだからと、ガンガン歩く私達。気がつくと結構高いところまで上りました。

さっき見学した修道院が遠くに見える

それにしても人がいない。私達だけ。ちゃんと地図見て歩いてきたよねぇ?

急に疑問が沸々とわいてきて、とうとう地図にない四差路に遭遇。これはおかしい。。。。

ここで旦那と大激論。とりあえず疲れているし、持っている水も少なくなってきたし、もと来た道を帰ろう!と強く主張して帰ることに。

もと来た道は間違えずに戻れましたが、意外と距離歩いてたんですねぇ。ハイキング入り口までが遠いこと。2人とも筋肉痛と疲労に耐えながら歩いているのでほとんど無言。「入り口の近くに天然プールがあったから、あそこでビール飲もう!」が合言葉(笑)。

とうとう入り口へ到着! とっととビールプールを目指します。


天然プールを楽しむ人たち。

冷えたビールの美味しいこと! でも消費したカロリーが戻っちゃいますね(笑)
プールはあまりの人の多さにげんなり。プールから少し下ったところに川辺へ降りられるところがあるのを、ハイキングを始める前に見ていたので、そこへ疲れた足を冷やしに行きました。


旦那は川へ降りずに川辺の崖っぷちへ座って残りのボカティージョをむしゃむしゃ。そこから降りるのが面倒くさいというので、もう少し下ったところにある川面へのアクセスが簡単なところへ移動しました。そこで、宝石のように美しいトンボに遭遇!

瑠璃色のトンボ(左下)と地味な色の相棒(右上)

逃げることもなく、旦那の向けるレンズのほうへカメラ目線までくれました。この日の最高のご褒美でした☆

 あまりに良い場所だったので、10月ごろ、今度はお友達と2・3日滞在する予定です。多分、きのこの季節だと思うので、何かしらの現地アクティビティが期待できそうです。本当に行ったらまたブログで報告します♪

マドリッドからは Plaza de Castilla から出る194番のバスでラスカフリアまで行けます。2時間くらいです。ラスカフリアだけでなく、周辺にもハイキングやナチュラルアクティビティのできるところがたくさんあります。