2010年9月27日月曜日

ルーシーの料理教室 その4 その他色々

ルーシーのお料理教室も今回が最終回です。更新少ないくせに、書き始めると大量投稿という、、、このワタクシめにお付き合いくださり、誠にありがとうございます☆

様々な作業と同時進行で写真を撮ったり、レクチャーを聞いたりしていたので、作業行程の全てを写真に捕らえ切れませんでした。今回はそれらをまとめて掲載してみます。ちょっと長いです。。

まずはスペインの代表的家庭料理ともいえるピスト(Pisto)。日本ではラタトゥイユというほうが一般的かな? それのスペイン版です。スペインでは基本的に玉葱、ピーマン、トマト、ズッキーニで作ります。

まずは大量の玉葱をザク切りにします。八百屋さんで並んでいるときも、奥さん連中の井戸端会議で「玉葱はいっぱい使わないとね!」と皆で合意していたので、ピストを作るときには全体の分量の中でも玉葱の量を多くしたほうが美味しくできるようです。

さて、さらに緑色のピーマンとズッキーニも同じくらいの大きさに切ります。玉葱とピーマンは同じフライパンで、別のフライパンでズッキーニをオリーブ油でいためます。

玉葱とピーマンを炒めて、しんなりしたフライパン
個人的にズッキーニは、歯ざわりがあるより、くったりと柔らかいほうが美味しいと思うし、どうやらそういう人のほうが多いみたい。そうなると炒める時間が他のお野菜とは変わってくる(=ズッキーニのほうが長い)ので、ズッキーニだけ違うフライパンでいためるのですね。

中央下方の白っぽい部分は、煮込んでいるところに加えたジャガイモ

さあ、お野菜を炒め終ったら、今度はトマトピューレをたっぷり入れて、とろ火でグツグツ煮込めば出来上がり。ルーシーさんの秘伝としては、煮込んでいるところに、薄くスライスしたジャガイモを少量加えて柔らかくなったら正体がわからない程につぶして混ぜ込む。これをとろみとして使い、少しモッタリ感のあるピストをつくるとのことでした。

お次は、ルーシーさん伝説のスペインオムレツ、Tortilla de Patata (トルティージャ・デ・パタタ)。この作業工程を旦那がビデオに撮ってくれたんですけど、うまく機能しないので載せられないという事態。。ごめんなさ~い(汗)


ざっと作り方を説明すると、まずは大量のジャガイモと玉葱をオリーブ油で炒め煮して柔らかくします。 ジャガイモは薄めにスライスしたほうが火の通りがよく、ムラなく行きます。油を切って、室温に冷ましたら、卵液を加え、フライパンをよくよく熱~くしてから、いざ投入。底面が固まり、焦げ目がついてきたら、フライパンよりも大きいお皿を蓋する用にかぶせ、えいやっとひっくり返します。

上下が逆転して、お皿の底には生煮えの部分、上部は固まって焦げ目がついた部分がきているはず。フライパンを火の上に戻し、油が必要なら足し、お皿を揺さぶってスライドさせながら半焼けのトルティージャをフライパンに戻します。多少形が崩れてもフライ返しで形を整えられるので大丈夫。

このひっくり返し作業を、好みの固さになるまで、または焦げ目がつくまで繰り返します。焼きすぎもいけないし、中が半熟過ぎてもいけない。はたまたジャガイモの柔らかさ加減も大事だし、この具合をうまく仕上げられる人を名人と呼ぶわけです。

さて最後のお料理は、メンバー交代。ルーシーさんの次女、ジェジィ嬢の一品をご紹介します。干し鱈を使ったポルトガル料理だそうですが、料理名は忘れてしまったので悪しからず。。

戻した干鱈を加えたところ
ニンニク、葱類を粗みじんにしていためます。そこへ戻して塩抜きした干しダラの、細の目に切ったものを加え、さらに炒めます。続いてが、彼女いわくの秘密のウルトラC。


千切りのポテトチップスのようなものをこちらでは売っているんですが、それを一袋加えます。こうするとジャガイモの調理時間を省けるし、塩味を調整しないで完璧に出来るのだそうです~。普通に作るには、茹で、または揚げたジャガイモを加えて、すこし崩れる感じにつぶしながら混ぜ、塩コショウで味を調整すればよいと思います。


さて、こちらジェジィ嬢のジャガイモはチップスを使っているので、温まって少しふっくらするように炒めます。続いて卵液を加えて、やや半熟気味に全体が混ざり合えば出来上がり!

出来上がったジェジィのお料理
これが結構美味しくて、皆に好評。私は個人的に、ここにパセリのみじん切りを加えてアレンジしたいなと思いました。日本でも干鱈は手に入るでしょうから、簡単で美味しいので、是非試してほしいと思います♪

この後、私は用意されていた立派な殻つきエビ一箱と、お魚を使ったテンプラを作らされることになっており(=いつの間にか作ることになっていた。。)、これが出来上がって全て終了。いざテーブルへ!



17人集まって、パンを切って、ワインのボトルをあけて、ワイワイガヤガヤとお食事。ルーシーさん一家はみんな朗らかで、笑いの絶えない人たちばかりで本当に楽しい。暑い日にキッチンでえんえんと、揚げ物やら炒め物と格闘するのは大変だったけど、いやはや、なんと楽しい午後だったでしょう!

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