ガッチャス、というスペイン料理をご存知ですか?
先日お友達のご両親の家に寄らせていただいたときに、お母さんの名物料理なの!と出していただいたのがガッチャス。このお料理、そもそもはカスティーリャ・ラ・マンチャ地方の農民の冬の食べ物で、お昼に野原で火をたいて作ったそう。材料はとてもシンプルで、安価で高カロリー。貧しい暮らしをしていた農民はこの料理で身体を温め、エネルギーを安く手に入れることができました。
粉は小麦粉ではなく、Almorta(アルモルタ)という豆の粉。エンドウ豆の一種のようですが、この豆には神経毒があって、長期間食べ続けるとラチリズムという病気になるそうです。実際にスペイン内戦後、この豆以外何も食べるものがなく、しかたなくガッチャスを食べ続け、神経症になった人がたくさん出たそうです。
ガッチャスはもちろん小麦粉でも作れます。でも今回は伝統料理体験と言うことで、このお豆の粉で作ってもらいました。
さてその作り方はいたって簡単で、ベシャメルソースを作る要領。まずは粉をオリーブオイルでよくいためます。(一番のポイントはここかも)
炒まったらパプリカを少々加えてさらに炒め、ベシャメルソースを作る要領でお水を加え、まぜまぜしながら熱します。
お水は様子を見ながら加えて、やわらかいクリーム状にします。6人分だったのでかなり大きなフライパンでやったんですけど、お水は1~1.5リットルくらい使ったかも。
ポテトフライと一口大の豚バラ肉を炒めたものを加えて、塩で味を調えてさらに熱し、表面にふつふつと肉やポテトの脂が浮いてきたら出来上がり。
超~~~高カロリー食の出来上がり! ポイントは熱いうちに食べること。
このガッチャス、旦那さんも過去に一度しか食べたことがないそうです。もちろんレストランで食べるようなメニューではないので、おうちに作る人がいない場合、今ではスペイン人でもお目にかかることがなかなかないお料理だそうです。こういう意味不明にカロリーの高いご飯が大好きなんですよね、スペイン人(笑)。食卓にはこのまま出して、パンですくいながら食べます。
さて、いっただっきま~す!と言ってから5分経過すると・・・
そして10分後にはこうなりました。
ご馳走様でした!(早っ)
この後、自家製のプリンも出してくれました。作った本人は「ちょっと固まりが悪かったのよ・・」とコメントしてましたが、美味しかったです☆ ピリさん自身はちょっぴり恥ずかしそうだったので、小さく紹介しますね。
ガッチャスを作ってくれたピリさんは、エンパナダの名人でもあります。先日お会いしたときに是非レシピをください!と言ったらありがたくも書いてくださったので、次回はそのレシピを載せたいと思います♪
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