2010年1月19日火曜日

今年の San Antón



 昨年は Hermano mayor として色々お役目のあった旦那さんですが、今年はシンボルの杖を次の人に渡せばおしまい。今年は楽チンです。

11時から始まったミサが終って、教会の中庭出てみるとものすごく細かい霧雨。そんな中、小さな子供が怖がるのもお構いなく、大人たちは大きな音の出る花火をいくつも打ち上げました。かわいそうに、子供達は大泣きでした。

花火と子供の絶叫が納まると、Socio(ソシオ)の人たちだけのアペリティーボ。動物に聖水をかける儀式の前にお酒や軽食が振舞われます。カジェ・マヨールへ出てみると、もう動物を連れた人たちがちらほら。ゆっくり会場へ移動するうちに馬がいっぱい来ました。




やっぱり近くで見ると、馬って大きいですね。

2歳の甥っ子と一緒に移動したので、全然歩みが進みません。「カバージョ! カバージョ!(馬だ! 馬だ!)」といって大喜び。人間にとてもなれている馬たちで、一緒にいる人たちも上手にコントロールしているので大丈夫とは思っても、あんまり近くにはしって行っちゃうとちょっと心配。しかも子供は雨だろうと寒かろうと関係なし。興味という情熱さえあればどこにでも行っちゃうんですね。

ひとしきり馬を見学すると、何とか諦めてくれてアペリティーボ会場へ。いつもここでアルカラの大聖堂の名前を取った「Santos Niños サントス・ニーニョス」という Vino dulce が出るんですが、やっとそのワインを製造している方と知り合い、どこで売っているか教えてもらいました。ボデガ(ワイナリー)をお持ちだなんて、すごいなぁと思ったら、意外に普通のおじ様で、あまり薀蓄を語りまくるタイプでもなかったので助かりました。もちろんこの方もソシオです。

さて、アペリティーボが終っても霧雨がやむ気配はなく、逆に激しくなってきた?様な気が。。いつもの聖水を授けてくれる教会の前までたどり着いたんですが、あまりの人と動物と雨にうんざりして、一度帰宅。旦那の兄弟も来てしばし日本茶で一服。今日は肉にするか魚にするか、などとつまらない話をして、というのもこのお祭りの後に行くレストランはあまり美味しくないのです。ま、そうは言っても不参加と言うわけには行かないので、頃合を見計らってレストランへ。

お食事が始まると、やっぱり代わり映えしないね、と言うメニュー。でも、その中で変わってほしくないといえるのはパテ。パテだけは美味しい。




こちらではスプラウトがまだ珍しいようで、全然食材として定着していません。パテについてきたら、皆興味津々。こりゃ何じゃとみんなでつっついて、 葱の芽だ♪などと、笑っちゃいました。

今年のメインディッシュは魚が正解。メルルーサのソテーでしたが、けっこう美味しかったです。写真撮るほどのものではなかったのでオミットしましたが。デザートはもうちょっと頑張ってほしかったなぁ。

今年は「別のレストランにしよう」とうちと叔父さんの家族が言い出したので、少しマシになったような気もしましたが、やっぱり全体的にはあまりよろしくなかったです。来年も別のところにしよう、と言わなくちゃね。

このレストランのお食事では、毎年会員に賞が当たる番号の付いた紙が配られるんですが、なんと、今年はわが舅、ホアンホが大当たり!

でもね、当たるとね、その賞品っていうのが、生きたブタ 丸ごと一匹!!!

昔は屠殺場のあるうちもあったそうで、そうするともらったブタをしめてチョリソやらハモンやらを作ったり、パーティーを開いたりしたそうです。でもさすがに現代ではそぐわないので、ブタの代わりに賞金をということになっているようです。もちろんブタがほしいと言えば、後日本当にブタが送られてくるそうです!

というわけで、今年は思わぬオマケつきのサン・アントンでした♪

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